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同居人ー8


エプロンをつけて、食事の準備をする。


前の彼は、そんなことしてる時間が

もったいないって言われて、

一緒にいるとき、ほとんど料理をしなかった。



だから、こういうのすごく楽しい。


けど、あんまり、自分で作ったもの、

人に食べさせてないから、自信ないな…


朝の食事上手に作るから、ダメだしされたらどうしよう。



じいっと、出来上がったおでんを見つめる志賀くん。

やっぱり、美味しくなかったかな。


「口に合わなかった?」

志賀君は、テーブルに置かれたおでんを無視してる。


「いや…」


「じゃあ、入れてあげる。お皿貸して」

そしてまた、そのままだ。

志賀くんは、私がお皿に取り分けたおでん種を、そのままほったらかしにしている。



「どうしたのかな?食欲ないのかな?」

私は、小さい子に話しかけるようにいう。


「食べるよ」

彼は、ちらっとお皿を見て、

また、別のお総菜に手をつけりる。



さらに、数分してから、彼は、

ちらっと私に分からないように、おでんを盗み見る。


「ああ…わかった。もしかして、猫舌?」



「ほっとけよ」

怒ったようにいう、志賀くん。

図星を指されて決まり悪そうにいう。



「切り分けてあげようか?」



「いや…」



「いいから、お皿貸して、ほら」



「食べさせてあげようか?」


「よせ」


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