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同居人ー6


一度、早坂さんが、ストーカーまがいの男を捕まえてくれたけど、

相手は全然面識のない、偶然通りかかった見ず知らずの男だった。



『お前が、色気振り撒くからだろ。

そんなエロい体してるやつが悪い…』

早坂さんに言われて悲しかった。


そんなつもりないのに。色気を振り撒くなんて全然してないのに。


自分で意識していないことで、誰かに影響を与えるのは、恐ろしいことでもあった。


学生の頃は、ぼんやり壁を見つめていたはずが、俺のこと見てただろって、いきなりクラスメイトから腕をつかまれたり。


恐ろしいことに、誰がこんなことしてるのか分からない。

いつ、どこで、目をつけられたのか

本当に、心当たりも、見当も付かないことにますます気が滅入る。



「気にするな」


志賀くんの言葉がすっと心に入り込んでくる。短い言葉だけど。本当に心にしみてくる言葉。



「うん…ありがとう。

でも…志賀くん、彼女とか…好きな女の子とかいないの?」

もしそういう子がいたら、私が家にいるとその子に誤解される、志賀くんの厚意は受けられない。



彼は、私の方をちらっと見た。

「そんなこと、気にするな…」



「志賀くんの両親は?

帰って来ていきなり女の子がいたら?びっくりするよ」



「驚くだろうけど、でも、喜ぶんじゃないかな?」



「どうして?」



「そういうの、親に全然、話しないから。ひそかに心配してる」

微かに笑った。志賀君そんなふうに笑うんだ、



「そうなんだ…」


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