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事件ー19

「すぐにできることだけして」

志賀くんに言われたとおりに動いた。


取りあえずどこか行き先ある?

作業が終わって志賀くんが聞いて来た。


絵梨んとこか、漫画喫茶でもっていったら、

志賀君。しばらく考え込んだ。



「絵梨んとこには、いくつもりないんだろ?

じゃ、取りあえず家に来るか?」


「えっと、あの…」


「大丈夫だよ、両親海外だし。

弟は地方の大学で、一人暮らしだから」


「志賀君一人暮らしなの?」


「そうだよ」

それ、大丈夫っていうの?


でも、この状況だから、厚意で言ってくれてるか…

「あの…迷惑かけてごめんなさい」


「別に。いいよ。

そんなこと気にしなくて」



「でも、ちょっと待って。やっぱり、

そんなわけに行かないよ。

志賀くんには、こんなことまで

してもらう理由ないし…」

急に、志賀くんと2人きりだって思い出して、慌てて否定する。


「じゃ、どうするの?ここに居るの?

あんまり勧めないよ。

犯人、ここに戻ってきたらどうするの?

冷静に考えろよ」


志賀くんが、立ち止まって私に聞いた。


冷静に考えろって言ったって、

「ごめん、志賀くん…私、今足が震えて立てなくて…」



「仕方ないな…乗れよ」


志賀くんは、私の前にしゃがんで背中を向けた。


「早くしろ」

何?それ、おんぶするって言ってるの?


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