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事件-18



取られている物が、お金や貴金属ではなかったから、一人でここにいるのは危険だと。

志賀くんが、遠まわしに言ってくれた。



「今日は、彼の家に泊めてもらいなさい」


煮え切らない私に、大家さんが志賀君の方を向いて言った。


「いえ、そんな…迷惑だし」

志賀君となんて、無理だろう?


絵梨のところに頼みに行こうか。

それは駄目。無理。


こんなこと頼んで、絵梨に迷惑がれれたらどうしよう。

せっかく出来た友達なのに。

急に泊めてほしいなんて言えない。


漫画喫茶や、それとも

一晩過ごせるところに行こうか。



志賀くんが、先に部屋の中に入って、

お風呂場や、トイレや、身を隠せそうな場所を確認してくれた。


もう一度様子を見て、玄関ところに立っていてくれる。



「何してるの。はやく荷物まとめて」


「ああ、うん」


「旅行鞄に取りあえず、2,3日分の着替えと必要なものだけ」



「うん」


「入れた?」


「えっと、あの…」


私は…気分が悪くなって、立っていられなくなってその場に崩れ落ちた。


クローゼットの箪笥の一番上の中身は、外にぶちまけられ下着が、何かで切られていた。



「これじゃ使えない」

単なる下着泥棒じゃないんだ。やっと分かった。



「途中でなんか買えばいい」

志賀君が腕を引っ張った。



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