表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/113

事件-13

幸い、いい感じでお酒が入って、

気分よく駅からアパートまで歩いた。


気温も暖かくなって、何か話しかけたい気分だし。


それに、何となく手持ち無沙汰で、

後ろを振り返って志賀くんに話しかけてしまった。

無視されたら、されたでもういいやって。


「志賀くんってさあ、

こうやって女の子送ることよくあるの?」



「いいや」

無表情。



「じゃ、今日みたいのは珍しい?」



「初めて…」

無表情2。


「そうなの?じゃあ、お礼言わなきゃね」



「いいよ。そんなの。つっかえるから早く歩いて」


終了…




絵梨は、営業の小野君と付き合っていて、今日の飲み会も、絵梨と小野君が中心になって開いてくれた。


私だって、小野君と西田君ともお酒の席では、よく話す。


でも、志賀君とは?記憶にない。

本当にない。



「志賀君と話したの、

ほとんどなかったっけ記憶がないな。

志賀君てさ、話すのは、苦手なのかな。どうしてかな?」

同級生の女の子に話しかけられるシチュエーション。


「別に、どうでもいいし」

さようでございますか。


「どうして?話せばいいのに、楽しいじゃない」

笑顔が引きつる女子学生


「俺のことは、いいから真っ直ぐ歩け」



「はい…」終了…





じゃあ、なんで送るなんていうのよ。

話しかけたことを後悔した私。


明かりの消えた商店街を歩く。

無言で。一列に並んで。


途中で横道にそれて、

住宅街をしばらく歩くと、アパートが見えてくる。

よかった。着いた。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ