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対立9 春がきーた!!

〔晴れて高校2年生に進級し、青春まっしぐらのあたし!! 今学年は必ずカレを作らねば!! あんな超どヘンタイにキスされたからって挫けたら何にもならないわ〕


 進級の抱負を持つと、多荼奈はカレ作りに精をあげるのであった。


 一方、魔窟星。

 魔窟大王が星最大の艦船、魔窟号をフェンが住む部屋の『鏡嶽』に座標を合わせて向かわせたという。


 いつまでも嫁捜しで帰省しないからと怒った大王が強制帰省を企んだという。


 多荼奈をストーカー中のフェン。鼻の下を伸ばして誘拐を成功させようとタイミングを推し測ったが、連敗続きの毎日。

 今日こそはと待ち構えていた。


 その頃、魔窟号からの刺客巨乳剣士センティアが派遣された。


「ハハハハ……今日こそはタタナを……!? もがもがっ……」


「嫁捜しは中断です!!このセンティア、あなたを魔窟うちに帰らせますよ!!」


「うぬう! またしても邪魔とは!? センティア、自分は魔窟に帰らんゾ!!」


「春のお祝いくらいは帰京が約束になっております。さ、早く艦船ふねに!!」


「ヤダ、ヤダァ~!! 帰らんと言ったら帰ら~ん!!」


「小さな子供みたいに駄々をこねないでください。お恥ずかしい……」


 そんなやり取りを発見した多荼奈。


「なんだ。フェン、あなたカノジョいるんじゃない?」


「誤解だ!! これは戦士属の者で野蛮なんだ。こんなのと一緒にさせるな」


 カチンときたセンティア。


「フラット・ステラブロー!!」


 奥義を食らわれたフェンの身体は行動不能になったという。


「ひとまずは、鏡嶽に戻りましょう。小娘、邪魔したな。さらばだ」


「あの方……別世界でもあんなにデカ乳がいるんだな……納得」


 日本の春は桜のピンク色に染められ、風たちにさらわれていった。


 


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