表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

逆ハー?遠慮しておきます

作者: はるねこ

「あなたに会えるのを待ってたの!」


それは小学生の時、新学期が始まった初日の放課後、私の手を握りしめ叫ぶように言ってきた、今は親友となった相楽亜紀と私、綾瀬美奈の出会いだった。


亜紀の話では、この世界は乙女ゲームの世界とそっくりらしい。

確かに、日本人なのに、有り得ない髪色だったりするのよね。

私なんて、桜色。嫌いな色じゃないから案外気に入ってるわ。

ゲームのタイトルは聞いたけど忘れた…


私と亜紀はその世界に転生したらしい。

確かに、美奈としての人生ではない記憶がある。まあ、全部覚えてる訳ではないけど、最終年齢は、まあまあいい年をしていたと思う。


「明日からやっと高校生ね!!」


私はテンションの高い亜紀を見つめ


「ゲームの通りには行くつもりないからね」

「えぇ~、どうしてよ~。せっかくのヒロインポジションなのに」


そう、私はゲームのヒロインらしい。亜紀はその親友。


「ヒロインがいいなら、亜紀がやったらいいじゃない。」

「嫌よ。親友ポジションでヒロインとイケメン達のあれやこれやを眺める!その方が面白いじゃない」

「あれやこれやって…」


私は苦笑いをするしかなかった。


「じゃぁさ、イベントとか全部潰したらどうなるか、とかは、気にならない?」

「えぇー…うーん…」

「ね?」


私は小首を傾げ微笑んだ。

亜紀は一瞬固まって、ため息をついた。


「分かった。覚えてる限りのイベントは、その時伝えるよ」

「ありがとう!」


私は満面の笑みで亜紀に抱きついた。



入学式、これもイベントらしいけど、出席しない訳にはいかないから、このイベント潰しは諦めた。でも、とりあえず大人しくしていようっと…


と思ったのに、何故か攻略対象達に出会ってしまった。


何故だ……………?


その後も、出来るだけイベントを潰しているのに、攻略対象者達が関わってくる。

一人を避けても別の一人がやって来る。その繰り返し。

亜紀は、こんなシーンあったかなぁと困惑しながらも、楽しそうにしている。

他人事だもんね!


「どうしてこうなったの…?」

「うーん、まさか逆ハーエンドでもあったのかしら?」

「何それ、勘弁してよ………」




ざっと思い付くままに書きました。


読んで頂きありがとございました。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ