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プロローグ
なんとなく日常的だけど非現実的なお話です。
少々特殊な世界観で描かせて頂きましたので後々情報公開していこうと思っています!
※多少のミッション系表現、描写等が含まれます。
ピアノの音が止み、暗い聖堂に鋭い静寂が訪れる。
ひとつだけ灯されている蝋燭の炎に照らし出されるは聖母、マリアの像。
彼女はピアノに鍵をかけマリア像の側まで歩み寄り跪く。
そして両の手を重ね、目を閉じた。
暫くしてゆっくりと瞼を押し上げ覗いた彼女の瞳はどこか淀んでいた。
その瞳にはマリア像が映っていたが、その顔はまるで血の涙を流しているようにも見えた。
彼女がなにを祈ったは、神にしか分からない。
突如吹き込んだ風に蝋燭の炎は大きく揺らぎ、彼女の影は見えなくなった。
こんな感じで少しずつですがこつこつと書いていきたいと思っています!