表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

怪獣へ

作者: あーる
掲載日:2026/01/10

怪獣よ、

貴方はいま、何を目にしているのだろう。


朝の光だろうか。

床に落ちた影だろうか。

それとも、大人にはもう見えなくなってしまった、

きらきらした何かだろうか。


何を学んでいるのだろう。

何を習っているのだろう。

名前のついた勉強だけじゃなく、

転んだ痛みや、褒められたときの誇らしさや、

悔しくて泣いた夜のことも、

全部、貴方は身体ごと覚えているのだろう。


新しい物を見ているだろうか。

新鮮な景色を見ているだろうか。

昨日まで知らなかった世界を、

今日もひとつ、踏みしめているだろうか。


周りにはいて、

貴方にはいないものを見つけて、

不思議に思うだろうか。

それとも、少しだけ哀しく思うだろうか。


大丈夫だ。

その気持ちは、ちゃんと強さになる。


怪獣よ、

貴方はいまも活発に動いているだろうか。

走って、跳ねて、叫んで、

世界にぶつかっているだろうか。


好きなこと、

好きなものを、

ちゃんと大切にしているだろうか。


食べ物は、ちゃんと食べているだろうか。

嫌いなものを前に、眉をしかめていないだろうか。

それでも一口、挑戦してみたりしているだろうか。


特技は、あるだろうか。

まだ見つかっていなくてもいい。

眠っているだけでもいい。

怪獣の力は、急がなくても目を覚ます。


怪獣よ、

忘れないでほしい。


貴方は一匹じゃない。

そばにいる。

声を出さなくても、

ちゃんと、ここにいる。


吠えたなら、

こちらも吠えよう。

全力で、吠え返そう。


世界が怖いときは、

一緒に震えよう。

世界が楽しいときは、

一緒に笑おう。


怪獣よ、

どうかそのまま、

きらきらしながら、生きていけ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ