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その手にツルギがある限り!  作者: さんごく


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53/60

二歳違いの──。

 カインゼル達とチルドレンギャング団との戦いが始まった。

 チルドレンギャング団は、ショートボウを。カインゼル達は小さなライトクロスボウを、主力武器として使っていた。

 実のところ、カインゼル達が使っているライトクロスボウと。チルドレンギャング団が使っているショートボウには、弓の部分に違いは無い。

 いや、それどころか機械仕掛けの多いライトクロスボウの方が、一度に打てる弓矢の数では劣る。

 ソレはケイ・カインゼルが指摘する前から分かっていた。

 では、何故カインゼル達はその欠陥を敢えて無視して、ライトクロスボウを主力武器として選んだのか?

 それは弓と言う武器の打ち方が関わっていた。

 ショートボウでさえ、打つ時の体の体勢は地面に対して。垂直に持たなければならない。

 これは世界中の弓の持ち方の、当たり前の事であった。

 対して、クロスボウは。その打ち方が他の弓と比較して自由度があった。

 極端な話、弓を台に固定してしまえば。走りながらでも打てた!

 さらに言えばクロスボウと言う武器は、矢を台に固定してしまえば。後は狙って打てば良いと言う簡単な差が決定的になった。

 ヘビークロスボウは、カインゼル達の年齢的バラツキの為に使えない。

 ならば、弓の弦を引っ張る為に一回立ち上がる。と言う行為をしなければ成らないが、それ以外は他の射撃武器と比べて。圧倒的に自由度の高い打ち方の出来る、ライトクロスボウが良いと判断されたのだった。

 ケイ・カインゼルは少し悩んだが、いくらカインゼル達の中で、一番齢を取っているとは言え。今さら『口出し』など出来る訳も無く。

「命を大切にしろよ」

 とだけ言った。


 こうしてライトクロスボウと、ショートボウの矢が飛び回る戦場が。広いとは言え一室の中に出来上がった。

 そしてそこでは、ケイ・カインゼルが口に出さなかった事態が起こっていた。

 両陣営に【大量のケガ人】が出ていたのだった。

「…思った通りだな…」

 ケイ・カインゼルがそう言うと六十七歳のヤビー・コルボが叫んだ!

「こうなる事を知って居たのか⁉」

 ケイ・カインゼルは革靴よりは柔らかいが、食べ物としてはとっても固い干し肉を。ナイフで削ぎ切りながらこう言った。

「ショートボウだろうとライトクロスボウだろうと、元々は森の中で【小動物】を狩る為の道具だ。部屋の中で使うモノじゃ無い」

 ヤビー・コルボが口をパクパクさせながら、少年にしか見えないオッサンに。何か言ってやろうとするが、先に動いたのはケイ・カインゼルだった。

「さぁて、それじゃあ始めますか!」

 そう言ってケイ・カインゼルは、自分のほおをパァンと叩いた。

「──何を始める気じゃ? ケイ⁉」

 場合によっては、ワインの瓶で殴ってでも止める気でいるヤビー・コルボに、ケイ・カインゼルはこう言った。

「決まっているじゃないか、年齢が二歳しか違わない『実の母親』を、助けるのさ!」


なんだかんだで、3本目です。

色々とありますが、これからも長く書けると良いですね。

では、次回お楽しみに。

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