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その手にツルギがある限り!  作者: さんごく


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52/60

トム・ハックス。

 三人一組のカインゼル達と、ケイ・カインゼル。六十七歳のヤビー・コルボは、ダンジョンの最深部へと到着した。

「この中に【魔王】エメクがいると言うのか? ケイ」

 ヤビー・コルボがそう聞くと、ケイ・カインゼルはこう言った。

「解からない。他の部屋かも知れないし、このダンジョン以外の部屋かもしれない──だが」

 ケイ・カインゼルは、シミターを握りしめて。こう断言した。

「この部屋から、静かだが。猛烈な殺意が噴き出ている!」

 ほかのカインゼル達数人も、その言葉にうなずいた。


 大きな両扉の右側と左側に、身を隠すように二人のカインゼルが、うずくまるとトッテへ手を伸ばす。

 このメンバーで三強を誇る。アラン・カインゼル、アレク・カインゼル。そしてケイ・カインゼルが。扉の前で自分の愛用している武器を構える。

 きしみ音も立てずに開く両扉。その中へ走って飛び込む三人のカインゼル。


「! なんだ? 此処は⁉」

 ケイ・カインゼルが、混乱をふくむ口調で辺りを見回す。

 ケイ少年は最初。此処は何処なのか解からずにいた。

 それ程この部屋の雰囲気は変わっていた。

 何だ、アノ太い銅製のパイプは? 大きな試験管に浮かぶアノ脳髄は、何の儀式に使われているのだ? そして気を失っている、ミナ・シェリルが、この乱雑に散らかっている大きな部屋の中心で、金属製(おそらく鉄製だろう)のベッドの上に拘束されているのか⁉

 だが、それでも解かるモノがある。

 この銅製のパイプで、埋め尽くされた部屋の中で。忙しそうに動き回っている人物が【魔王】エメクに違いない!

「エメーク‼」

 ケイ・カインゼルが大きな声で【魔王】エメクの名前を叫んだ‼

 エメクと呼ばれた白いローブを着た人影は、最初煩わしそうにケイ・カインゼルを見たが。さして興味も湧かなかったように。金属製のパイプに視線を戻した。

「あの男ぉ‼」

【魔王】エメクの興味を引けなかった、ケイ・カインゼルは。ここ十ヶ月敢えて見せなかった表情。怒りの感情で満ちた表情で【魔王】を見る!

 だが、ソレは長続きしなかった。

「ケイ! あぶない‼」

 まるで腹を減らしたオオカミの様な表情で、【魔王】エメク“だけ”を見ていたケイ・カインゼルは。アレク・カインゼルがとっさで行った行為。左横への付き飛ばしで我に返った。

「! アレクさん‼」

 次の瞬間。アレク・カインゼルの体はショートボウの矢で、ハリネズミようになった。

「チッ外したか!」

 まだ、青年の声質を持つ謎の──いや。謎でも何でもない! それ程聞き覚えの在る声で、我に返ったケイ・カインゼルは。ショートボウの矢を受けて絶命した、アレク・カインゼルの死体を見て、心を冷静にしていった。

「貴様、まだ生きていたのかよ。トム・ハックス」

 ケイ・カインゼルはそう言って、『手信号』で“隠れろ”と、ほかのカインゼルへ合図を送る。


 ケイ・カインゼルのとっさの手信号で、他のカインゼル達は辺りに散乱したテーブルや、椅子などの隠れられる物に身を預けると。小さなクロスボウを構える。

「トム・ハックスさん、ダメです。隠れられました」

「クソ! 化け物を殺す千載一遇のチャンスだったのに!」

 トム・ハックスはそう言って、親指の爪を噛む。

「その化け物をあの時殺しそこなった、お前の詰めの甘さを呪うがいい」

 トム・ハックスは、ケイ・カインゼルの感覚器官の鋭さを忘れていた。


なぁんにもする事が無かったので、八時間程パソコンの前にいたら、こんなのが書けました。

昨日時間の無駄遣いの話をしたばかりなのに。

いや、一本書けたから無駄遣いでは無いのか?

では、また次のお話しで会いましょう。

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