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その手にツルギがある限り!  作者: さんごく


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41/48

複製。

 ミナ・シェリルが目を覚ますと。自分が猿ぐつわをかまされて、全裸で『鉄』の拘束具に繋がれているのを理解するのに。十分以上の時間がかかってしまった。

 無駄に暴れる事で体力を使ってしまったミナ・シェリルが、その場所の異様さに気づいたのは。暗闇に目がなれる為の更に二分が必要だった。

 それは最初異臭として気が付いた。

 ミナ・シェリルの最初の感覚は異質さだった。

 そこは最初リビングルームに見えた。だが、そこから匂うのは『死の臭い』だった。

 ミナ・シェリルは、改めて目を凝らした。

 テーブルの上に何かが無造作に転がっていた。

 それは決してテーブルの上にあって良いモノでは無かった。

 ──それは──

「────────────────‼」

 ミナ・シェリルが大声を上げなかったのは、口に猿ぐつわを嚙まされていたからだった。ソレが無ければ泣き叫んでいただろう。


「おお、『王女様のお目覚め』だ」

 ミナ・シェリルが声のした方を見る、そこには灰色のローブを目深く被った背の曲がった男がいた。

 裸体をさらすのも厭わずに、拘束具から手と足を自由にしようと暴れるミナ・シェリル。

 だが『鉄』の拘束具は、その様な【魔力】を拡散させてしまう。

「どうかなさいましたかな『ミナ王女様』──ああ、テーブルの上にのっているアレがお気に召さらないのですな?」

 そう言うと【魔王】エメクはスタスタと歩き、テーブルの上にある【左手首】を掴んで。ゴミ箱へ放り投げた。

 呆然と見るミナ・シェリルに【魔王】エメクはこう言った。

「あれは私と王女様との『愛の証』だったモノの体の一部でございます。ほぅれ、このような」

【魔王】エメクはそう言うと、カーテンで隠されていた、ガラスで覆われた飾り気の無い棚を見せる。

 最初、そこに何が収められて入るのか解らなかったミナ・シェリルだったが。解かった瞬間に、喉元まで胃酸が上がってきた。

 棚の中にはホルマリンに漬けられた『子供の頭』が五つ並べられていた。

「どうですか。可愛いでしょう、この子達はあなたの【子宮】から生まれた。最初の『成功作』なのですよ!」

 そう言うと【魔王】エメクは甲高い声で笑った。

 そしてこう続けた。

「あなたの体内から採り出した【子宮】を、生かせて置くだけでも偉大な行為だというのに。私はあなたの【卵子】から【核】を取り出して、私の皮膚細胞が持っている【遺伝子】を植え付けて。この様に自分の【複製】を作ったのですよ! どうですか? 素晴らしい事だと思いませんか?」

 そう言って【魔王】エメクは大きく笑った‼


おお? 2日で書けた。

何日も書けなかったのに。

吉と出るか、凶と出るか?

では、又お会いしましょう。

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