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その手にツルギがある限り!  作者: さんごく


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31/48

【戦士】との戦い。

「何なんだ、ここは!」

 ラハス・バレンツと二人のお供の顔は、不満の表情で塗り固まっていた。

 ここのダンジョンのかつての持ち主。ケイ・カインゼルから渡された三枚の地図、つまり三層のダンジョン地図は、確かにここの地図で間違い無かった。

 なのに。

「何で誰も、このダンジョンの中には居ないんだぁ‼」

 そう、ケイ・カインゼルに渡された【チルドレンギャング】の本拠地には、人っ子一人もいなかった。

「なんで子供一人、いや猫の仔一匹も居ないのだ⁉」

 ラハス・バレンツはそう言うと、足もとに転がっている小石を蹴った。

「ラハス様! 危ない‼」

 そう言ったのは、黒い髪を肩のあたりで切り揃えて、右の瞳は緑色で、左の瞳は黒の。オッドアイを持つ【聖職者】ミーシャ・クロノスが、ブロードソードを持つラハス・バレンツの右手を引っ張る!

 ラハスの前方にあった床が音を立てて崩れて行く。

「ひええぇ‼」

 フェミール・アインが突如、出来上がった落とし穴の底を見ようとするが。ほこりと土けむりで見えない。

「落ちていたら、即死間違いありませんでしたね」

 赤い髪の毛を腰まで伸ばした、赤い瞳のフェミール・アインが。体を硬直させたラハス・バレンツにそう言った」

「ネコの仔一匹も居ないダンジョンが、なんでこんなに『殺傷力の高い』トラップで、守られているんだ?」

 ラハス・バレンツは思わずそう叫んだ。

「それは一番底の奥にある『マスターの間』に、着けば解かるのではないかと思います」

 ミーシャ・クロノスはそう言ってイラつくラハスを落ち着かせる(もっとも、ミーシャ・クロノス自身もこのダンジョンの奥に。何かが在るとは思っていなかったが)。

「とりあえず、奥へ進みましょう。──ここから先へは進めませんが」

 使われていない鉱道をそっくりそのまま、【ダンジョン】に造り変えた。チルドレンギャングの本拠地は、複雑で、そして『ワナ』を隠すのにピッタリだった。

「ここから地下三階、このダンジョン最深部ですね…」

 そう言ってミーシャ・クロノスは、階段の影にある大人一人がやっと通れる程小さい、木製の入り口を指さした。

「これは一体なんて『バツゲーム』だ。この地図が無かったら、見逃してしまった所だぞ?」

 そう言ってラハス・バレンツは余り得意ではない『ワナ発見』と『ワナ解除』の『技術』を使って。入り口に仕掛けられたワナを突破する。


【魔王】エメクは“自分のダンジョン”に入り込んだ【ネズミ】を。“『ワナ解除』が事実上出来ない”【感知魔法】で警備された部屋への侵入者に気付いた。

【魔王】エメクは一瞬舌を鳴らして“侵入者”を観測する。

「…ほう…」

【魔王】エメクの口には、皮肉まがいの『笑み』が込みあがる。

『こっちはこっちで中々楽しませるじゃ無いか』

【魔王】エメクはそう面白そうに笑う。今までの事を全て無かった事にするぐらい喜んでいた。


「ワァ、凄く豪華なお部屋」

 最後に部屋の天井から入って来たフェミール・アインが。【明かり】の魔法の掛かったペンダントで、部屋の中を照らして口から出た最初の言葉がそれだった。

「どう思う?」

 ラハス・バレンツが、この部屋を見て暫らくして出た最初の言葉がこれだった。

「どう思う? と聞かれても、上の二階層と比べると…その。此処の階だけ『別室』のように見えます」

 ミーシャ・クロノスはそう言った。

「そうその通りだ。此処の階だけまるで別室のように、整えられている! 上の二階がスラム街だとすると、この階層だけどこかのお屋敷に繋がっているかの様だ!」

 ラハス・バレンツのその言葉に、フェミール・アインが賛成する。

「本当にそうかもしれません。このダンジョン最深部は、もともと全く違う【ダンジョンマスター】が作っていた物が、何かの偶然で繋がって出来たモノに見えます。

 ラハス・バレンツが大きくうなずく。

「でも、ケイ君にはウソを付いているようには見えませんでした」

 フェミール・アインがそう言うと、ラハス・バレンツもうなずいてこう言った。

「その意見はわたしも賛成する。ケイ・カインゼルが持っていた地図に、ここの場所が書かれていたのは、『探索』を終えて此処の階に【ダンジョンマスター】が居なかった為に『所有権を行使』したからだろう」

「おそらくソレが一番納得できますね」

 ミーシャ・クロノスとフェミール・アインは両手を組んで頷き合う。

「だが、それでも。此処まで誰にも会わない事には、納得出来ない!」

 その時、この縄梯子の在る北側の丁度反対側にある扉が開かれて。武装をした人物が入って来る。

「──人、居ましたね」

 フェミール・アインはそう言う。

 ラハス・バレンツは一回咳をすると、大仰な演技をしてこう言った。

「こんにちは【戦士】殿、わたしはスファ―ク国の【勇者】ラハス・バレンツと言う者です。どうせわたしが『勝利』する事が分かっていても、ここで会ったのも何かの縁。是非とも名乗り返してはもらえませんか?」

 ラハス・バレンツはそう言うが、南側から入って来た【戦士】には聞こえなかったのか、【青銅製のプレートアーマー】を着込み。同じく【青銅製のバトルアックス】を両手に抱える様に持つ【戦士】は。ゆっくりと、しかし確実にラハス・バレンツに近づいて行く。

「おや? 言葉が話せないのかそれとも、話せる器官が無くなっているのか。どちらでも構いません」

 ラハス・バレンツはそう言うと、愛用の【青銅製ブロードソード】を構えてこう言った。


「一手お願い仕る!」


そろそろオチを、考えておかなくちゃと思い。

数日、投稿出来ませんでした。

え、それでオチは出来たのかって?

ハ、ハ、ハ、ハ、ハ、ハ。

次回お楽しみに。

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