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その手にツルギがある限り!  作者: さんごく


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23/48

秘密。

「さて、この【グレーター・グリフォン】の毛皮の分配ですが、どこの部位を望んで欲しいですか?」

 するとラハス・バレンツ率いる『勇者パーティー』何を言っているのか解らない、といったジェスチャーを返す。

「え? あ、あれ?」

 ケイ・カインゼルとヤビー・コルボは、三人の反応にとまどった。

「ケイ少年、そんな事を聞いてどうするんだい?」

 ラハス・バレンツは逆に質問をして来る。

「え、えぇっと、つまり【魔物】の毛皮を売った時に得られるおカネを、山分けする時にどの部分の毛皮を売ったかで、得られる…皆さん理解していますか?」

「まさかお主ら【魔物】の死体がおカネに成る事を、知らなかったのか?」

 ヤビー・コルボは三人の反応を見て核心をついて来た!

 男一人に女二人の『勇者パーティー』は驚きの顔をした。

「い、今まで何匹の【魔物】を倒して来たのですか?」

 ケイ・カインゼルは、丁寧な言葉で聞いて来る。

「さあ? 百以上倒しているのは確かだ」

 ラハス・バレンツは屈託の無い笑顔でそう言った。

「──ち、ちなみに最近どの様な【魔物】を倒しましたか?」

 ケイ・カインゼルは、恐る恐る聞いて見る。

「ドラゴンかなあ」

 ケイ少年はこの場での【レッサードラゴン】一匹の相場を、地面にドワーフ語で書き出した。

『勇者パーティー』の顔色が、ゼロを書くにしたがって。段々と青くなりそして赤くなってゆく。

「我々は、これ程の金貨を今まで捨てていたのか?」

 ラハス・バレンツの顔にはここ数年見せなかった、後悔の念が浮かんでいた。

「ちなみに、その『ミッション』で得られたおカネはいくら?」

「あ、それならラハス様より予算関係を握っている私がお答えします」

 そう言ってミーシャ・クロノスが、手を上げるとケイの耳にひそひそと話す。

「ふうむ、ぼったくりに会っては、いないようだね」

 三人は安堵のため息をつく。

「でも、その金額は最低価格での物だよ? おれだったらその金額の二倍は出させるね!」

 三人は落胆の表情を見せた。

「それじゃあこういうのはどうだい? この【グレーター・グリフォン】の毛皮は、貴方達にあげる! 更にどこで売れるのかも、教えてあげる‼」

「ちょ、ちょっと待てケイ!」

 ヤビー・コルボが文句を言う前にこうしゃべった。

「その代わり、おれ達二人も『勇者パーティー』に入れて欲しい!」

 ケイ・カインゼルが、真剣な顔でそう言った。

「ほう? 何でそんな事に手を貸す必要があるのだい?」

 ラハス・バレンツは、そう聞いて来た。

 ケイはヤビー・コルボと目線を合わせると、こう切り出した。

「実はおれあの国で、殺人事件の容疑者になっているんだ!」

 ラハス・バレンツは、ケイ・カインゼルの言葉を聞くと。ミーシャ・クロノスの方を見る。

「もちろん。今回の殺人事件では。おれは手を汚していない」

 ラハス・バレンツはミーシャ・クロノスを見る、そしてこうつぶやく『何かが引っ掛かりますが、嘘はついていません』と。

「おれをはめた奴の人数と、名前そして顔も知って居る。だから、そいつらに復讐がしたい」

 ケイ・カインゼルの顔は真剣だった。

「…ミーシャどう思う?」

 ラハス・バレンツはミーシャ・クロノスを見る。

「少しの違和感はありますが、大筋でウソはありません」

 ラハス・バレンツは、ケイ・カインゼルの顔を見てこう言った。

「【衛士】にその事を伝える訳にはいかないのか?」

 ケイ・カインゼルがため息をつく。

「ラハスの兄さん、あの国の【衛士】は『上の民』の言葉は信じても、『下の民』の言葉は信じない。せいぜいカネを無心されて、どちらがカネを多く出したかで『有罪か無罪か』を決めてしまう」

「まぁどこの国でもおんなじですね」

 ミーシャ・クロノスは判定もしないでそう言い切った。

「わかった、ケイ君その代わり一つ我々の仕事も手伝ってもらいたい」

 ラハス・バレンツは真剣な表情でケイ・カインゼルを見る。

「──それは何?」

 ケイ・カインゼルが、用心深く聞いて来る。

「ある人物を殺さなければならない、だが我々三人では手が足りない!」

「?」

「要するに一人の人間を暗殺しなければならない!」

「勇者に暗殺の命令を出す? そいつは大丈夫なのか?」

「わたしの上司の命令では仕方が無い」

 ケイ・カインゼルがため息をつくと、真剣な顔で聞いて来る。

「そいつの名前は何という?」

ラハス・バレンツは二人の仲間を見る。

 ミーシャ・クロノスと、フェミール・アインは同時にうなずいた。

 ──【魔王】エメク──


「ウーム」

 ドクター・カタストロフ事、ヤビー・コルボが唸った。


さぁて、【魔王】エメクのもとへ集まって行く登場人物達。

この続きを知って居るのは僕でけ!

何となくゾクゾクしますね。

では、次回お楽しみに。

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