表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

6/8

6.ダンジョンのトラップ(2)

「博士は優しいですね! 僕が高校中退してこれからどうしようかと思っていた時に、声を掛けてくれましたもんね。本当に感謝しています!」


「助手君、分かっているじゃないか。私が人格者且つ聖人で容姿端麗・全知全能・完全無欠・十全十美だなんて」


「いえ、そこまでは言ってないですけど……」


「御褒美に飴をあげよう」


「え? ありがとうございます! もぐもぐ……美味しいです! やっぱり博士は優しいですね!」


「何を悠長に飴なんか舐めているんだ。モンスターが襲撃して来たぞ」


「博士がくれたんじゃないですか……って、本当だ! 狼のモンスターの群れ!?」


魔狼デビルウルフだ。足が遅い人間や転んだ人間を全員で攻撃する習性がある。急いで逃げるんだ」


「はい!」


「危ない、助手君」


「うわぁ! 危なかった……まさか落石だなんて……博士、教えて頂きありがとうございます! お陰でギリギリ避ける事が出来ました! って、魔狼デビルウルフがもうこんなに近くまで! 急いで逃げなきゃ! ……あれ? 動けない……? ……あ! 両足が潰れてる……! 岩がぶつかってたのか……!」


「痛みは無いかい?」


「はい、何故か痛くは無いです。でも、動けないんです! 助けて下さい、博士!」


「いやぁ、()()()()()()()()()


「え?」


「実はさっき渡した飴は、()()()()()()だったんだ。これで、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()から、安心したまえ」


「!?」


「なぁ、助手君。最期にもう一度聞かせておくれよ。『()()()()()()()()()』って」


「!」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ