プロローグ ある世界の御伽噺
初投稿&初連載です!
今までひっそりと読み専をしていましたが、ついに自分でも書いてみたくなって始めました!
書くのは初めてのため至らない点が多いと思いますが、少しでも楽しんでいただければ幸いです。
※ 元々連載を考えている長編を、構成を変えて連載したものです。
※ R15は保険です。
むかし、あるところに、たいへんゆうめいなまじょさまがいました。
そのまじょさまは、子どものころからたいそううつくしいすがたと、おなじ人ぞくとはくらべものにならないほどたくさんのまりょくを持っていました。
えらいきぞくさまの家に生まれたまじょさまは、小さなころからまほうのべんきょうをたくさんして、王国のいちばんえらいまじゅつしさまを、たったの11さいでまかされることになりました。
それからまじょさまは、人をおそうこわいマモノたちや、わるいことをする人をたくさんやっつけ、ついにはちからでせかいをのっとろうとしていた、つよくておそろしいまぞくの王さますらまほうでやっつけて、人びとのえいゆうになりました。
せかいじゅうの人たちが、まだまだわかいえいゆうのたんじょうによろこび、まじょさまをほめたたえました。
さて、それからすう年がたって、まじょさまもすっかりおとなになりました。
おとなになったまじょさまは、ますますうつくしくなっていました。
そんなまじょさまは、おなじ王国はもちろん、ほかの国のえらいきしさまや、まじゅつしさま、きぞくさまに、王子さまからもけっこんをたくさんたくさんもうしこまれていました。
でも、まじょさまは、もっとまほうのべんきょうをするためと言って、すべてのけっこんをことわっていました。
そのうつくしいすがたと、さらにまほうのべんきょうをがんばってつよくなっていくまじょさまに、せかいじゅうの人たちはますますむちゅうになっていきました。
ところが、それから10年、20年……50年と時がたっていくうちに、人びとはどこかまじょさまがおかしいことに気がつきました。
じぶんたちはどんどんと年をとって、おじいちゃん、おばあちゃんになっていくのに、そのまじょさまだけは、いつまでもずっとうつくしいむかしのすがたのままなのです。
年をとるのがおそいしゅぞくの血も入っていないまじょさまが、なぜずっと年をとらないでうつくしいすがたのままなのでしょう。
やがて、いつのころからか、人びとはまじょをきみわるく思うようになりました。
えいゆうになって、そのうつくしさとつよさからみんなにあこがれられ、あいされて、いつもまわりに人がいたまじょのまわりからは、どんどんと人がはなれていきました。
そして、まじょが生まれてながい時がたったある日のことでした。
おしろをたんけんしていた王国の王子さまは、まじょがなにかをしているところを見つけました。
王子さまは、まじょにきづかれないようにこっそりとうしろを付いていきました。
まじょが入っていった部屋をのぞいた王子さまは、そこでたいそうおそろしいものを見てしまいました。
なんと、まじょはおさない子どもをおそい、生きたまま血をのんでいたのです。
王子さまは、あわててこのことを父である王さまに言いました。
まじょがしていたおそろしいおこないに、たいそうおこった王さまは、すぐにまじょをとらえました。
まじょは、わかいすがたのままでいるために、たくさんの子どもたちをおそい、生き血をすすって、ころしていたのです。
わるいまじょのはなしはすぐにせかいじゅうにひろまって、しょけいされることが決まりました。
しょけいの日、わるいまじょがいよいよしょけいされると聞いた人たちが、せかいじゅうのあちこちからあつまりました。
しかし、いつまでたっても、まじょがしょけいのばにあらわれることはありませんでした。
なんと、まじょは、スキをついてにげていたのです。
すぐにまじょをつかまえるために、いろんな国からたくさんのきしさまやまじゅつしさまがまじょをおいかけていきました。
きしさまやまじゅつしさまにおいかけられたまじょは、さいごには人びとがよりつかないひろいひろい森の中へとにげこみました。
そして、まじょは森にまよいのけっかいをはったのです。
たくさんの木がはえるひろいひろいめいろのような森と、まじょがはったけっかいのまほうで、きしさまとまじゅつしさまは森をさまよい、なかなかまじょのところにたどりつけません。
そして、まよってつかれているところに、まじょがつかうおそろしくつよいまほうがきしさまとまじゅつしさまをおそっていきました。
それはそれは、たくさんのまじゅつしさまやきしさまが、まじょによって、むごたらしくころされていきました。
しかし、子どもの生き血をのめなくなったまじょは、やがて、つよいまほうをつかいつづけることも、わかくうつくしいすがたのままでいることもできなくなっていきました。
まじょがはっていたけっかいのまほうもどんどんとよわくなっていって、ついにまじょのもとにたどりつけるようになっていきました。
そのころにはもう、まじょはわかくうつくしいすがたではなく、しわしわの、ただのみにくいろうばへとかわっていました。
そして、ついには、りっぱな国王にせいちょうしていた、まじょのわるいおこないをみぬいた王子さまときしさま、そしてまじゅつしさまたちの手によって、みごとまじょはとらえられたのです。
しかし、みにくいまじょは、これでおわりませんでした。
まじょは、じぶんのいのちをかけたさいごのちからをすべてふりしぼって、のろいをかけようとしたのです。
王子さまはまじょにとどめをさして、なんとか森からにげることができました。
しかしめぐみゆたかだった広い森は、すいこんだらくるしんで死んでしまうどくのきりと、まよいのけっかいでおおわれてしまいました。
それから、みにくいまじょは、ぼうれいとなって今でもまだこのよをさまよい、おさない子どもを見つけると、おそっては生き血をすすっているそうな。
そして、その森は、いちど入ったら生きて出てこられないのろわれた森として、いまでもまだ人びとからおそれられつづけています。




