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地味子ちゃんと恋がしたい―そんなに可愛いなんて気付かなかった!  作者: 登夢
愛人を失ったオッサンが失恋した地味子を嫁にするまでのお話
11/27

凜の様子が少しおかしい?

1月も15日を過ぎた。凜の店も落ち着きを取り戻したころだろうと思って週末に電話を入れる。


「おめでとう。今年になって初めて電話した」


「おめでとうございます。今年もよろしくお願いします」


「今日、行ってもいかな?」


「いらしてください。待っています」


今日は10時半ごろ着いた。店にはまだ客が大勢いた。


「今日は混んでいるんです。少し待っていてください」


「繁盛しているのはいいことだ。待っているから、お客さんを大切にしてほしい」


店から客の姿が消えたのは12時少し前だった。こんなことは初めてだった。


「ごめんなさいね、こんなに混むことは珍しいの、すぐに上に上がって下さい。すぐに行きますから」


もう、勝手は分かっているので、先に部屋に上がる。少し遅れて凜が上がってきた。さすがに少し疲れているみたいだ。


「忙しかったから、疲れただろう。お風呂では僕が洗ってあげよう」


「お言葉に甘えさせていただきます。お願します」


凜のこんな疲れた様子は初めて見た。店の疲れだけではないのかもしれない。ほかに何か疲れることってあるのか? お風呂では凜は僕に身体を洗わせて何か考え事をしているようだった。


お風呂から上がったところで、水割りで喉を潤す。このころには凜も元気を取り戻していた。いつものように二人は愛し合う。まず僕が積極的に凜を可愛がる。


いつものように凜を後ろから抱いて僕は回復を待っている。


「私のことどう思っている?」


「どう思っているって、好きだ。凜は身も心も癒してくれる」


「あなたも私の身も心も癒してくれているわ。ずっとこのままでいられたらと思っています」


「僕も君がいなくならない限りはこのままでいたいと思っている」


「急にいなくなったらどうします?」


「そんなことはないと思っている」


凜が抱きついてきた。凜は僕が回復する時間を良く知っている。今度は凜が僕を好きなようにする。僕はそれを楽しみながら凜と愛し合う。そして心地よい疲労の中で二人は眠りに落ちていく。


明け方、凜が抱き着いてきたので目が覚めた。いつもなら僕の方が先に目覚めて、凜を揺り起こして愛し合うところだった。けだるさの中でまた愛し合う。


次に目が覚めたら8時を過ぎたところだった。凜はキッチンで朝食を作っていた。


「今日はいつもより早いね」


「今日は午後から出かける予定がありますので」


「そうなの? 昨夜は忙しくて疲れているようだったけど、大丈夫?」


「十分に可愛がってもらったので、元気が出てきました。大丈夫です」


「じゃあ早めにお暇するよ」


凜の言葉どおり、凜には疲れた様子もない。どちらかというと、明るくてうきうきしているように見える。僕と愛し合ったからか?


一緒に朝食を食べたが、凜は明るい。いつも見せる陰が薄くなっているような気がする。


いつものようにお礼を手渡して出てきた。外まで出てきて見送ってくれた。いつもと変わりがない別れだが、いつもとは少し違うような気がした。


ひょっとして、僕のほかに誰かと付き合っている? ただ、凜の部屋にその気配は全くなかったように思う。これは僕の直感だ。


ほかの誰かと付き合っているにしても、僕には凜に何も言うことはできない。結婚の約束をしている訳でもないし、恋人でもないと思う。せいぜい、愛人と言えるような関係だ。


今のところ、僕はこれ以上を望まない。僕にとってはこれがベストの関係だ。ただ、彼女にとってベストと言えるかどうか、それは彼女にしか分からないことだ。

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