俺はある夢を視る
恋愛ものを書いてみたいと思い、この作品を思いつきました。
ですが、物語の前半はどちらかというとコメディーに偏っています。
恋愛は、だいぶ先になると思いますが、頑張って執筆したいと思います。
一度でも読んで頂ければ幸いです。
俺、市島 浩司は平々凡々の中学生だった。
成績も中間ぐらいで、スポーツもほどほどできて、家族の仲も別段悪くない、普通の中学生。
が、俺は中学3年に上がったその次の日に寝込むほどの高熱を出し、3日間意識が混濁した。
その3日間で、不思議な夢・・・をみた。(夢であってほしい、切実に。)
俺は、俺は・・・なんというか、ある一人の男の人生を走馬灯のように見ていた。
その男の名はザーリック・ド・フルブラン。
やつの詳細は、さすがに中学生の俺が口に出すには甚だ・・・というか、今はまだ口に出すのは勇気が・・・そもそも、こういうのを話しだしただけでもなんか、「俺」として人生が終わってると思われると、とんでもなく不本意だ。
で、あるため内容は追々伝えていきたい・・・って、これ俺が改めて伝えるのか?
・・・・まぁ、今は言えることだけ伝えておこう。
俺は一人の男の人生を視た。(多分一部分)
そして、感じたことはただ一つ、それでいて、やつを表すなら。
「女好きの無節操なしの最低野郎」と言えるだろう。
そして、俺が終わっていると思ったのは
そのやつが、俺の「前世」であるということだ・・・・。
え?なぜ俺がそいつの前世であるとわかったのかだって?
・・・・。
だって・・・顔つきが間違いなく俺と似通っているし、それに・・・なんとなく、ほんとにただの直感だけど 「俺」 だって、感じたんだ。
熱が下がり、意識がまだ混濁したままの俺は、ぼんやりとした目を天井の一点を見つめたまま、力なく呟いていた。
「・・・嘘だ・・・だれか、嘘だと言ってくれ・・・。」
ここまでお読み頂きありがとうございました。
彼の前世、ザーリックとはどんな人だったのか。物語が進むにつれて解明されればいいなーと思います。・・・でも、知らない方がいいかな・・・?