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最強召喚士と、ハズレ扱いの異世界少年?  作者: ジョン-ドゥ


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11/18

第11話:初めてのお使いと、小さな相棒?

ガレリアの街に来てから、数日が過ぎた。

 ハヤトはこの世界の空気にもだいぶ慣れ、

 宿の朝食の硬いパンも、

 器用にスープに浸して食えるようになっていた。


 「……レオンさん。僕、今日は一人で、

 ギルドの簡単な仕事を受けてみようと思うんだ」


 俺が朝食の温かいお茶を啜りながら頷くと、

 ハヤトは腰に下げた、

 先日市場で買ったばかりの短剣を叩いた。


 「いつまでもレオンさんに、

 おんぶに抱っこじゃ申し訳ないからね。

 薬草摘みとかなら、僕一人でもできるし」


 「……いいだろう。だが、

 お前は魔法も剣も使えん素人だ。

 短剣一振りで外に出すわけにはいかん」


 俺は足元に意識を集中させ、軽く床を叩いた。

 影が波紋のように揺れ、

 そこから一匹の『猫』がしなやかに飛び出した。

 小さな杖を背負った、気品のある黒猫だ。


 「……ニャ。あるじ、お呼びかな?」


 「ベル、こいつの護衛を頼みたい。

 初めて一人でギルドの仕事に行くそうだ。

 ……ただし、その杖とマントは隠しておけ。

 ただの飼い猫に見えるようにな」


 「了解かな。……それっ」


 ベルがくるりと身を翻すと、

 背負っていた杖とマントがふっと影に消えた。

 どこからどう見ても、

 つやつやした毛並みの、ただの愛くるしい黒猫だ。


 「わあ、すごい! これなら全然バレないね。

 ……よしよし、可愛いなぁ」


 ハヤトが相好を崩して喉元を撫で回すと、

 ベルは目を細めて「ゴロゴロ」と喉を鳴らした。

 ……が、俺にだけ見える角度で、

 「主、あとでマタタビ増量かな」と

 冷ややかな視線を送ってきた。


 「文句を言うな。ベルを呼ぶための、

 『最高級のマタタビ』を揃えるのも、

 なかなかの手間だったんだからな」


 俺が釘を刺すと、

 ハヤトはベルをひょいと肩に乗せた。


 「よろしくね、ベル!」


 「よろしくかな、ハヤト。

 ボクがしっかり見張っててあげるよ」


 ハヤトは小さな「見た目だけ」の愛猫を連れて、

 意気揚々と宿を出ていった。

 俺はその背中を窓から見送りながら、

 影に伏せている別の魔物に、

 さらに広範囲の監視を命じるのだった。

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