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要求

作者: 天川裕司
掲載日:2025/10/11

初めまして、天川裕司です。

ここではシリーズでやってます『夢時代』と『思記』の原稿を投稿して居ります。

また、YouTubeドラマ用に仕上げたシナリオ等も別枠で投稿して行きます。

どうぞよろしくお願い致します。

少しでも楽しんで頂き、読んだ方の心の糧になれば幸いです。

サクッと読める幻想小説です(^^♪

お暇な時にでもぜひどうぞ♬


【アメーバブログ】

https://blog.ameba.jp/ucs/top.do


【男山教会ホームページ】

https://otokoyamakyoukai.jimdofree.com/


【YouTube】(星のカケラ)

https://www.youtube.com/@%E6%98%9F%E3%81%AE%E3%82%AB%E3%82%B1%E3%83%A9-v5x/videos


【ノート】

https://note.com/unique_panda3782



【YouTubeドラマにつきまして】

無課金でやっておりますので、これで精一杯…と言うところもあり、

お見苦しい点はすみません。 なので音声も無しです(BGMのみ)。

基本的に【ライトノベル感覚のイメージストーリー】です。

創造力・空想力・独創力を思いっきり働かせて見て頂けると嬉しいです(^^♪

出来れば心の声で聴いて頂けると幸いです♬

でもこの条件から出来るだけ面白く工夫してみようと思ってますので、

どうぞよろしくお願いします(^^♪



タイトル:(仮)要求


▼登場人物

木杉理央きすぎ りお:女性。45歳。カリスマ的な外科医。

安丸文雄やすまる ふみお:男性。43歳。サラリーマン。母親の事で理央に復讐。

●看護師:女性。30代。理央の助手のようなイメージ。


▼場所設定

●T病院:かなり大きな都内の総合病院のイメージ。

●文雄の自宅:都内のマンションのイメージで。


NAは木杉理央でよろしくお願いいたします。

(イントロ+メインシナリオ+解説:ト書き・記号含む=3753字)



イントロ〜


皆さん、こんにちは。


ところで皆さんは、

最愛の人が医者に殺されたらどうしますか?


医者の仕事は人命を助ける事。

ですが医者もやはり人間。

その手元が狂い、

誤って人を死に至らしめる事も現実にあります。


今回は、その辺りのエピソードを絡めた意味怖のお話。



メインシナリオ〜


私の名前は木杉理央。

ここ都内の総合病院で働いている外科医。


私は全国的に高名な医者。

若くしてその腕が認められ、

30代にして既にエリートコースを歩いていた。


国内トップの国立大学医学部を卒業し、

アメリカでは何度も研究医として働き、

本も沢山出版して、

今では医学界のカリスマ的存在とまで言われている。


看護師「先生、お願いします!」


理央「分りました」


「木杉先生に任せておけば間違いない」


そんな絶大な信頼を私に寄せる患者も多い。

それはまた患者だけでなく、

同僚のドクター・看護師にしても同じだった。


ト書き〈トラブル〉


安丸「木杉先生!お願いします!どうか、どうか母を助けてやって下さい!!」


理央「分りました。全力を尽くしますのでどうかご安心を」


そんなある日、緊急オペが入った。

患者は80代の老婆。

自宅で倒れたようで、持病の発作を併発していた。


転倒した時に頭を強く打ち、意識が混濁。

容体を検討した結果、オペの必要性があった。


(オペの途中・廊下にて)


安丸「あっ、あの、母の容体はどうですか!


看護師「息子さんですか?大丈夫ですよ」


心配だったのだろう。

患者の息子・安丸文雄さんは

何度も廊下を通り掛かる看護師を捕まえ、

自分の母親の容体について訊いていた。


だが…


文雄「う…嘘だ…そんなの嘘だ!経過は順調だったんじゃないんですか!?なんで、どうしてそんな急に…」


文雄さんの母親は結局、助からなかった。

確かにオペは順調に進んでいた。

だがその途中で容体が急変し、帰らぬ人となったのだ。


文雄「先生!先生!!母を助けてくれるんじゃ…なかったんですか…!?」


理央「…」


文雄「母さん…やはり頭を打った事が原因だったんですか…」


老体の上にひどい外傷。

オペだけならまだしも、それ程のハンデを抱えた事が、

やはり大きなダメージになっていた。

オペ中に多臓器不全を発症してしまい、

挽回できる見込みがなくなったのだ。


文雄「…先生、お世話様でした。有難うございます」


理央「…」


暫く黙り込んだ後、文雄さんは力無くそう言い、

肩を落として帰っていった。


看護師「あの先生、院長がお呼びです…」


理央「…わかった。今行くわ…」


やり切れない思い。

病院に勤めていると、こんな事は何度もある。

でもその度に気力を奮い起こし、

また次の治療に当たらねばならない。


患者は日替わりでやって来る。

落ち込んだままでは仕事にならない。

これが理由で辞めていく医者も沢山いる。


理央「はぁ。本当にやり切れないわ」


ト書き〈医療ミス?〉


そんなある日の事だった。

私の自宅に1本電話が掛かってきた。


理央「…え?あ、あなたはあの時の…」


文雄「覚えてくれてましたか。そうです、安丸です」


電話の相手はあの老婆の息子、安丸文雄さん。


文雄「先生、あなたは確かあの時、転倒時に受けた外傷が理由で多臓器不全を併発した…そんな事をおっしゃられていましたね…。ですが本当は、医療ミスがあったんじゃないですか…?」


理央「え?…な、何を言うんです急に…」


文雄「実は私の知り合いが、あなたが勤めておられる病院で働いてましてね。あの時の母の手術に立ち会った看護師です。名前は明かせませんが、彼女から聞いたんですよ。あのとき確かに医療ミスがあったと…」


足場が無くなるほど驚いた。

いや、驚いたと言うより恐怖した。


理央「そんな事…あ、ある訳ないでしょ…そんな事…!」


いきなり虚を突かれた私はもうしどろもどろ。


確かに医療ミスがあった。

それは全て、そのとき出頭した私の責任だった。

私の手元が狂ってしまい、患者の臓器を大きく傷つけたのだ。


しかし病院はそれを隠蔽していた。

私が院長に呼ばれたのはその為。


今後の検討策を練る為に、

私を始め、先ずそのとき出頭した他の看護師全てに口止めをした。


だが、その秘密を知る者は何人もいる。

少なくとも、あの時のオペに立ち会った者達は知っている。


だからその秘密が漏洩する場所は幾らでもある。

「そんな秘密が絶対的に守られる…」

と言う方が奇跡に近いだろう。


既にその秘密こと文雄かれがもう知っている。


彼の口調は非常に穏やかで、

何か確信を掴んでいるような、そんな強さがあった。


もし本当に何も知らなければ、

こんな「医療ミス」を盾に電話など掛けて来ない。


下手すれば、名誉棄損で訴えられるのだ。

そんな覚悟を踏まえてこんな風に言って来ると言う事は…


「彼はあの時に起きた医療ミスの事を本当に知っている。だからこそ今、或る程度の自信を持って私にそれを訴えている」


そうとしか考えられなくなってしまった。


文雄「先生…。患者からの信頼も厚く、高名な医者・カリスマ的存在とか言われていたあなたが、まさか医療ミスを起こしてそれを隠蔽するなんて…!私はあなたを訴える覚悟です」


そこまで聞いて無性に焦った。


理央「や、やめて!」


焦ったからか、その時点で罪を認めた私。


自分のこれ迄に築き上げた土台・社会的ステータス。

それが、ガラガラ崩れて行くのが目に見えた。


「この地位を、どうしても手放したくない!」


そんな浅ましさがやはり出たのだろうか。

私はつい保身を考えてしまった。


理央「や…やめて、お願い」


「何でもするから」

そんな事を先に言い、

「どうすれば許してくれるか?」

と私は文雄さんに聞いてしまった。


すると文雄さんはお金を要求してきた。


文雄「とりあえず1000万円、用意して下さい。場所を指定しますから、そこへ持って来るように。あなたは高名な医者だ。それくらいのはした金、どうにでもなるでしょう?1日待ちます。明日までに用意して持ってきて下さい」


理央「い… 1000万円…。あ、あのごめんなさい今、手元にそれだけのお金無いのよ…それに明日までなんて…」


私は普段から少しお金遣いが荒かった。

確かにそれなりに稼いではいたが、

今手元にそれだけのお金は本当に無い。


しかも期限は明日まで。

用意できる筈が無かった。


文雄「あそれと、分かってるとは思いますが、警察には言わないようにして下さいね。あなたの為にも」


結局、言い分は聞いて貰えず、

私は1000万円を指定場所に持って行く事になった。


ト書き〈指定場所へ〉


その指定場所とはなんと文雄さんの自宅マンション。

てっきり廃屋とか公園とかそれなりの場所だと思っていたのだが。


文雄「やぁ。きっと来て頂けると思ってました」


理央「あ、あの、ごめんなさい…。 1000万円、どうしても用意する事が出来なくて…」


私は800円だけをバックに詰めて、それを持ってきていた。

これが実は、私のその時の貯金全額だった。


でも文雄さんはそのバッグの中のお金を1度も見ずに、


文雄「何言ってるんです。あなたはちゃんと約束通り、持ってきたじゃないですか」


そう言った。



解説〜


はい、ここまでのお話でしたが、意味怖の内容に気づきましたか?


それでは簡単に解説いたします。


高名かつカリスマ的存在として知られていた外科医の理央は、

文雄の母親のオペを担当した時、医療ミスを犯してしまいました。


そのミスをなんとか隠蔽しようと計らった病院側と理央でしたが、

看護師の1人がその秘密を暴露してしまい、

文雄の知るところとなってしまいます。


きっとその病院に、

「文雄の知り合いの看護師が働いていた」

と言うのは本当だったのでしょう。


理央はその衝撃的な驚きと共に罪を認めてしまい、

文雄に何とか許して貰おうと保身を訴えかけます。


すると文雄は金を要求し、

「1000万円持って来い」

と理央に言いました。


保身に徹する事だけを考えていた理央は、

とりあえず要求に従い、指定されていた場所…

文雄の自宅マンションへと金を持参します。


「指定した場所が自宅マンション…」

と言う時点でもう既に、

ピンときた方は居られたかも知れませんね。


しかし理央は800万円しか用意できませんでした。


ここで普通なら怒り出すかと思いきや文雄は…


「何言ってるんです。あなたはちゃんと約束通り、持ってきたじゃないですか」


と答えます。


そう、文雄にとってお金など、どうでも良かったのです。


問題は、理央を自分の元へおびき出す事。

これだけでした。

その方法は何でも良かったのです。


自分のした事を理央に思い知らせた上で、

「法の裁きにだけは任せたくない」

その一心を抱えつつ、文雄は理央に或る程度、

自分の母親と同じ目に遭わせる事を考えていたのです。


つまり復讐。


その復讐の方法は臓器売買。

自分の元へやってきた理央を力ずくでねじ伏せ、

殺害し、切り刻んだ上で、

然るべき所へ理央の臓器を提供し売り捌く。


本当はドナーとして…

「こんな奴の体でも少しでも患者の為になるなら」

なんて理想を掲げ、

病院にでも売り捌きたい文雄でしたが、

当然違法なのでそんな事は出来ません。


だからこのような方法で、

自分の一方的な恨みを晴らす事にした訳です。


そう、つまり文雄が…

「持って来い」

と理央に提示したのは…

理央の体そのものでした。


文雄は初めから理央を許す気など毛頭ありません。

自分の母親を殺された時点から文雄の心には、

理央への復讐の思いだけが渦巻いていたのです。


少しでも楽しんで頂き、読んだ方の心の糧になれば幸いです。

サクッと読める幻想小説です(^^♪

お暇な時にでもぜひどうぞ♬


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