表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/3


私は部屋に案内され、話を聞くことに。

「さて、なんでも聞くが良い……だが答えられるものしか答えんぞ。当然だが私にだって分からないことはあるからな」

「それは分かってます。では聞きます。最初にこの街で"仲介人"が生まれた理由を教えてもらえませんか?」

「そうだな、どこから話すべきか……あれだな、今から六百年ほど前この街で隣人トラブルがきっかけで起こった殺人事件が多発した。

しかも隣人を殺すだけでなく周囲の人も巻き込むやつらが多くてな、その時島津忠治(しまずただはる)という男が私刑で隣人トラブルを起こした人たちを殺したんだ。その時島津が感謝されて……真似をし始める人が増えたんだ。それで行政がそれなら役職として与えて私刑じゃなくす……そんなバカなことが今でも続いている。仲介人の始まりはそんな感じだ。他に聞きたいことはあるか」

そして私は島津忠治のこと、街を変えようとする人が現れなかったのかどうか、この街の"隣人トラブル"以外の風習、仲介人の殺し以外の仕事などなど様々なことを聞いた。

二時間後

「これで、話せることは話した。記事が出来たら見せてくれ」

「分かりました。本日はお話ありがとうございました。完成した物は後日お見せします」

私はそういって神社を後にし帰宅した。

帰宅するとそこには燃えているアパートがあり、返り血を浴びている高橋さんの姿があった。

「あっ、神城さんおかえりなさい。松島さんのところがトラブル起こしちゃって"仲介"をしたところだから、神城さん……隠しててごめんなさい。私ね仲介人だったの……家を燃やしちゃってごめんなさい。本部からこの街を調べてる貴方を処分しろと命令があったの……だから、早くこの街から出て!! 今ならまだ私が時間を稼げるから、早く!!」

……焦りは禁物、まずは生きてこの事を書く!!

「分かりました。今までありがとうございました高橋さん、また会いましょう!!」

「またね、神城さん…………凛ちゃん」

私は高橋さんに別れを告げ街を後にした。

三時間後

「戻りました編集長!! 取材したことをまとめたので、このことを今すぐ雑誌にしてください!!」

「よしっそれを待ってたんじゃ!! 動けるやつは動け!!」

そして編集長の号令ですぐに雑誌を作りこの事実を広めた。

そして国が動きあの街は解体され、別の街と合併された。

風習が消えていることを祈っている。

だがそう簡単に風習は消えないとこを私は知っている。


おしまい

読んでいただきありがとうございます!!


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ