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4話 不良達が私の子分に!?

バーバラ視点


「ロレッタめ……絶対に一泡吹かせてやる!」


 昨日は最悪だった……クラスで一番可愛いロレッタの事が前から気に入らなくて、私は彼女を100年樹の杖を盗んだ犯人に仕立てる計画を考えた。


 可愛いだけで反論もできないお子ちゃま相手なら簡単に言いくるめることができる。それにクラスメイトは思い通りに動いてくれる。だから絶対に上手くいく自信があった。


 それなのに失敗した。今までは一度も反論してこなかったのに、何故か昨日は()()()でも乗り移った様に感じた。ロレッタのくせにムカつくわ!


「許さない! 私に恥をかかせた事を後悔させてやる!」


 怒りに任せて地団駄を踏むと、頭の中に直接声が聞こえて来た。


──おい……そこの人間……聞こえるか?


「だっ、誰!?」


 キョロキョロ周辺を見渡すと、黒い火の玉の魂がゆらゆらと飛びながらやって来た。


──我は魔王サタンの魂……お前らの国王に敗れ今は魂だけとなっている……お前の望みはなんだ?


「私の願い? 決まってるわよ! ロレッタに一泡吹かせることよ! あの子のせいで私の立場とプライドがメチャクチャよ!」


 ──いいだろう


 黒い魂はゆっくりと私の中に入り込んだ。


──やはり憎悪に染まった者の体はよく馴染む。手始めにこの街を滅ぼすとしよう!


 バーバラの見た目をした魔王サタンは邪悪な笑みを浮かべると、背中から翼を生やして街の方に向かった。




* * *


ロレッタ視点


「おはようございますロレッタ。昨日は本当にありがとうございました」


 なんとか道を覚えて1人で学校に向かっていると、カトリーヌが手を振りながらやって来た。


「おはようカトリーヌ! 昨日は散々だったよね……」


 私たちは並んで歩くと、お喋りしながら一緒に学校に向かった。


「あれ? ねぇ、ロレッタ、あそこにいるのって……」


 カトリーヌが私の腕にしがみついて視線を送る。つられて見ると、昨日の五人組の男が校門の前に立っていた。何やら目を光らせて一人一人の生徒の顔を確認している。もしかして私たちを探しているのかな?


「バレない様に迂回しますか?」


「う〜ん……もう遅いみたいだね。カトリーヌは下がっていて」


 男共は私と目が合うと生徒達の波を押し除けて近づいて来た。周りで見ていた生徒からは「ねぇ、見て可哀想、不良に絡まれているよ」などと同情の声が聞こえてくる。


「おい、ロレッタ……」


「なに? もしかしてまだ懲りてないの?」


 私はカトリーヌを守ように一歩前に出て指を鳴らした。でも男共は顔を見合わせると、膝をついて土下座をしだした。


「「「「「昨日はすみませんでした!!!!」」」」」


 男共は声を揃えて大声で謝る。これには拍子抜けでカトリーヌもポカーンとしていた。


「今後はあなたの手となり足となり尽くそうと思います。だからどうか命だけはお助け下さい!」


 不良のリーダーらしき男が泣きながら叫ぶ。そういえば前世でもうざい奴をぶっ飛ばし続けたら凄い数の子分が出来たっけ?


「分かった、分かった。子分にしてあげるから顔を上げて、恥ずかしい!」


「「「「「ありがとうございます!」」」」」


 男共は私たちに感謝を伝えるとまた深く頭を下げた。だからそれをやめてと言ってるのに……


「今後は姉さんと呼ばせていただいてもよろしいですか?」


「はいはい、好きにして。それで貴方の名前は?」


「ユーゴです。どうぞよろしくお願いします!」


 不良のリーダーの背の高い茶髪の男が大声で自己紹介をする。子分か……今の私はロレッタお嬢様だからなぁ……これ以上暴れたら前世みたいに女番長になってしまう。それだけは回避したい。


「あの、ロレッタ、子分を作ってどうするつもりなのですか?」


「う〜ん……そうだね……」


 腕を組んでしばらく考えていると、街の方から建物が崩れる音がした。そして白い煙がモクモクと上がる。うそ、やめてよ、私の憧れの街なのに!


「ごめん、カトリーヌ、私ちょっと行く所があるから先生には遅れるって言っておいて!」


「えっ、ロレッタまさか!?」


「子分達、初仕事だよ、私の大好きな街並みが壊れる前に何とかするよ!」


「「「「「はい!」」」」」


 男たちは声を合わせて良い返事をすると私の後ろについて来た。

 ご覧いただきありがとうございました!


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