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コルデー回想19
動機を鎮めて呼吸を整える。べったりした脂汗を拭い、武器を探す。土間の隅のおじいのスコップを手にした。ずしりとした重さがに安心を覚える。震える足を踏ん張り、表戸を引く。舗装もない雑草が伸び放題の道に人の気配はなかった。普段と同じ風景に気持ちが少し落ち着き、家の周りを一周した。
人影はなくようやく夢でだったのだと納得して家に戻った。
一日の多くを眠って過ごす、おじいとおばあを巻き込むのは辛い。罪悪感からおばあの手伝いを珍しくして、不思議がられた。
食器を洗い、暗い外の様子に目を凝らす。冷たい空気が屋内に流れ込むばかりだ。
不安が拭いされない。
「おじい、明日、三人で公民館に泊まれない?」
「借りる理由がねぇよ。」
「水道が凍ったとかさ。」
「凍ってねぇのに、そんなこと言えるか。」
自分のしたことをそのまま伝えることができずに叱られる。二人が眠った後、表戸を見張るように居間で布団にくるまって寝ることに決めた。スコップもくわも側に置いてある。言われない気配にばっと振り返ってと静寂があるばかりだ。
そういえば、今日、白雪から連絡が来ない。明日、メールしなければ。




