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君と千の鳥  作者: 耀
36/46

4-4

 ミイナの方は特に寒さを感じた様子もなく、颯が自分の身体を持ったことを確かめるとバイクを進ませる。

 雪が風に混じって吹雪となっている。風が横から吹き付けてくる。下は氷の世界なのに流されたりしないのは、風を流す設計になっているからだと思った。また、タイヤもしっかりと氷を掴んでいく。そんなところに改めて、レヴィンの技術力を感じるとともにそれをやったであろう、ミイナの妹もすごいと思った。

 ふと、速度が気になってミイナの前にあるスピードメータを見る。自分で運転していないし、景色が白い世界からずっと変わらないままなので、今大体どのくらいの速度が出ているのかが全然分からないのだ。

 スピードメーターは、25付近を指していた。

 いくら感覚がないと言っても、25キロということはないはずだ。

 颯は気になったので聞いてみることにした。

 「ミイナさん、これって今どのくらいの速度何ですか」

 「うーん、スピードメーター見たでしょ、25キロよ」

 その声の感じから冗談を言っていることが分かる。おそらく顔もからかうような笑顔になっていることだろう。

 ミイナは正解を教えてくれそうにはない。

 少し考えていると颯はある可能性にたどり着いた。

 その仮説を確かめるために、もう一度ミイナの前にあるスピードメーターをのぞきこむ。

 そして、注意深くメーターを見る。

 そうすると、メーターの横に小さく、ロイル/時速 と書かれているのが見えた。

 確か一ロイルが3.2キロだったはずなので今は大体時速80キロほどだということになる。

 意外と出ていないなと颯は思った。まあ、このブリザードの中ではこれが精いっぱいなのかもしれないが。

 さっきは気が付かなかったがメーターの横に小さいナビみたいなものもついており、自分たちの位置らしきものが矢印で表示されている。

 

 氷の世界をどのくらい進んだだろう。バイクの速度が落ちて止まる。ミイナがまたバイクから降りる。

 「颯君、着いたよ」

 「ここなんですか」

 「うん、ここがルイミのふもと」


本日も読んでいただきありがとうございます。

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