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君と千の鳥  作者: 耀
20/46

2-7

 颯の視線に気付いたのかミイナは、自信ありげに

 「結構本気でしょ?」

 「たくさんありますね」

 「うん、頑張って集めたし、それに」

 そう言ってミイナが話を続けようとしたとき、部室のドアが勢いよく開かれ男性が一人入ってきた。年は若くここの学生であろう。身長は颯よりも10センチほど高く、すらっとしたイケメンであった。その男性は興奮しているのか、ミイナの方を見ると、

 「ミイナ、またルイミの資料を持っていったな」

 いきなりまくしたてる。颯のことは目に入っていないようだった。

 「ふん、どうせ行かないのならいらないじゃない、私が使った方が資料も幸せよ」

 「実際に行かなくても資料は、この地域全体の流れを把握するのに必要だといつも言っているだろう、後、考古研はうちだ」

 開け放されたままの扉に貼ってある考古研(仮)と書いてある紙を指さしながらその男性は言う。

 「実際に行かないと何も分からないじゃない、後、あんたたちが腑抜けだからこうして考古研が二つある羽目になったんでしょ」

 なるほど、以前ミイナが言っていた腰抜けの人たちはこの人たちのことだったのかと颯は思った。

 「何回も言わすな、ミイナ。 我々考古研は危険なことはしない、第一実際に行かないとい分からないというようなセリフは一回でもルイミ以外のところに行ってから言ってくれ」

 「私はルイミだけに行きたいの、だから入ったのに」

 颯は、男性とミイナの会話を聞きながらどうしてこんなにミイナはルイミにこだわるのだろうと改めて思った。

 ミイナと言い争っていた男性はやっと颯に気付いたのか、

 「で、君は?」

 と、尋ねてきた。

 「この子は颯君、春から個々の大学にして考古研の新しいメンバーよ」

 颯が答えるよりも早くミイナがその問いに答える。

 その答えを聞いて男性は苦い顔になりながらも、

 「俺はサンだ、考古研の部長でこいつと同じ二年だ、よろしくな」

 そう言うと、サンはすっと右手を差し出してきた。

 どうやら握手ということらしい。その様子もスマートであり、出来る先輩だという感じがした。

 颯が右手を差し出すと、すっとその手に自らの手を合わせてきた。


本日も読んでいただきありがとうございます。明日もまたよろしくお願いします。

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