第1話「4人の生徒」
無能力者の新世界
第1話です!
今回から物語の本編に入っていきます!
かわいい美少女キャラが出てくるので乞うご期待下さい!!
第1話「4人の生徒」
西暦3020年4月××日。午前7時00分。
特殊能力を持っていないこの俺、東條克輝は車に乗せられていた。施設から出発して何時間たっただろう、どこに連れていかれるのだろう…。俺はそんなことを考えていた。窓から外を見ても、家やアパートなどの建物はまったくなく、草原だけが広がっている。ただただ、満天の青空だけが目に入る。朝も起きるのが早かったため、俺はゆっくり目を閉じ眠った。
しばらくすると、
「着いたぞ。」
俺の隣に乗っていた施設のガードマンがそう言った。
車を降りるとそこには、ごく一般的な学校が建っていた。その隣には学生寮みたいな建物もある。だが、まったく人気が無い、声や物音もしない。
ガードマン「東條克輝。今日からお前は、この私立深海学園で教師として約1ヵ月間生徒達と、学生寮と学校で生活を共にしてもらう。」
克輝 「教師…か。こんな俺にできるのか。」
さすがは施設からの命令だ、いつも考えることがぶっ飛んでる。と俺は呆れながら首を縦に振った。だが、ガードマンが俺に対しての命令はそれだけではなかった。次の言葉で俺は驚きの顔へと変化する。
ガードマン「そして、もう1つ…。ここの学校に教師はお前1人だけ。学生数は全体で4人。しかも、全員女だ。そこでお前には、この4人の中から結婚相手を1人選んでもらう。」
俺は、あ然とした。俺が生徒の中から結婚相手を選ぶなんて…。だが、命令は命令だ。従う道以外は俺には存在しない。
克輝「分かった。」
ガードマン「よし、なら今から……」
ガードマンが案内をしようと言いかけたその時。
???「ちょーっと待ったーーーー!!!」
突然、学校中に響き渡る女の子の声。
俺の目の前にその女の子が来ると、ハキハキとした声で
女の子1「私たちも一緒について行きたい!!」
すると、その後からも3人の女の子が走ってきた。
女の子2「はっ…速いですよ…ことりちゃん…。私、本が読みたいのに…。」
女の子3「サキさん!だらしないわよ!この程度で息を切らして!」
女の子4「ふむ……。セスティアちゃんの言う通り。この程度で………けほっけほっ…。」
この4人組はさっき言っていた生徒なのだろうか…。
俺がそんなことを考えているとガードマンがいつもの命令口調で話し始めた。
ガードマン「丁度いい。教師と生徒全員集まったから、お互いに自己紹介でもしたらどうだ?東條克輝。」
なぜ俺に問いかける…。不満に思いつつも、「仕方ないな」というような顔で俺は自己紹介を始めた。
克輝「東條克輝。今日からこの学校で教師をやることになった。よろしく頼む。」
すると、1番最初に大声を出して走ってきた元気いっぱいの女の子が笑顔を見せながら
ことり「えっと…!わ、私は椎名ことり!特技は家事全般……かな!その……と、東條くん?……でいいかな?」
克輝「あぁ、構わない。なら俺はことりと呼ばせてもらう。」
ことりはニッコリしながら
ことり「うん!オッケー!!」
???「全然オッケーじゃありませんわ!!」
俺とことりが話している中に割り込むように入ってきた。
セスティア「私たちも自己紹介いたしますわ!わたくしはシーラ・セスティア。特技はお料理でしてよ!あと、私のことは好きに呼んでくれて構わなくてよ…!東條克輝!」
克輝「なぜフルネームなんだ?」
セスティア「それは…!な、なんでもなくてよ!!名前で呼ぶのが恥ずかしいとか、そういうのではありませんから!」
克輝「あぁ、そうか。まあ好きに呼んでくれ。ひとまず、よろしく頼むぞ、セスティア」
セスティアは顔を真っ赤に染めて
セスティア「い、い、いきなり名前で呼ぶなんて!な、なにを考えていらっしゃるの!?」
克輝「好きに呼べと言ったのはお前だろ?」
ほっぺを膨らませながら
セスティア「くぬぅぅぅ…!た、確かに言いましたけど…いきなりは、ちょっと…びっくりいたしますわ!!」
克輝「セスティアと呼ぶのはやっぱりダメか?名前で呼ぶのをことりはOKしたんだがな」
セスティア「しょ、しょうがないですわね!ことりさんが名前で呼ばれているのなら私も仕方なく呼ばれてあげて良くてよ!」
克輝「あぁ、まあよく分からんが、よろしく頼むぞセスティア」
セスティア「りょ、了解ですわ!」
セスティアとの自己紹介を終えると、木の影に隠れている本を持った女の子が目に入った。
克輝「東條克輝だ。本を読むのが好きなのか?」
するとその子は本で顔を隠しながら俺の問いに答えた。
サキ「す、すき…。」
風でかき消されそうなほど小さな声。さらに俺は話を続ける
克輝「お前の名前はなんて言うんだ?」
サキ「花城…サキ。」
克輝「サキか。本は俺も好きだぞ?後でゆっくり本の話でもしよう。これからよろしく頼む。」
サキは嬉しそうな顔で「うん」と答えた。
克輝「あとは…あの子だけか。」
その子はただボーっとこちらを見ている。
無表情で何も考えていない顔。
克輝「東條克輝だ。よろしく頼む。」
シロ「ふむ…。私は仲崎シロだよ?名前の通り肌は真っ白。ふむふむ…。君がいま何を思っているのか私には分かるよ…」
克輝「俺の?」
シロ「ふむふむ。そう…君の」
克輝「よし、なら当ててみろ」
少しの間、時間が止まったかのように周りが静かになる。
すると彼女は…
シロ「今からお前を犯してやろう…覚悟するがいい…性奴隷が!!!…………と…君は思っている。」
シロは見事な棒読みの演技で俺に言った。
………………………………。何を言ってるんだこの子は。
俺は理解するのに少し時間がかかった。
克輝「おいちょっと待て。なぜそうなる?」
シロ「ふむふむ……。私の……勘!!」
自信を持って彼女は言う。
克輝「はぁ…何を言い出すかと思えば…。まあ、とりあえずよろしく頼むぞ?シロ」
シロ「ふむ…。よろしく………私は君をなんと呼べばいい?」
克輝「好きにしてくれていいぞ?」
シロ「す、すきにして……いい…のか?ふ、ふむ……。君にそんな性癖があったとは……。」
克輝「こいつ……めんどくさい奴の部類だな。」
シロ「ふむふむ…。嫌われたみたいだね。」
シロは苦笑いしながら俺に言った。
克輝「個性的な女ばかりだな。女は苦手だというのに…参ったな。」
俺は女が少し苦手だ。施設にいた頃、1人の女にみっちり育てられた。孤児だった俺を引き取ってくれた命の恩人……のちの師匠だ。師匠にはいろいろなことを教わったが、女の事に関してはさらに念入りに教えこまれた。だから少し女に関しては苦手な事が多い。
克輝「俺は……生きる意味を見つけられるのかな…師匠…。」
新しい学校。いきなりの教師。
そして……4人の女生徒たち。
髪は赤く、背は160cmぐらいで、元気で明るい…椎名ことり。
170cmと高身長で、金髪ロングヘアの、どこか素直じゃないお嬢さまの…シーラ・セスティア。
背は155cmと少し小さめで、水色っぽい髪の色でショート。本が好きで、人見知りな…花城サキ。
150cm。小柄で、真っ白な肌。髪も真っ白でかわいい動物のような女の子だが、少し性格に難がある…仲崎シロ。
どの子もみんなかわいらしい、そして魅力がある。
この中から1人結婚相手を決めるなんて…俺にできるのだろうか。こんな人生を送ってきた俺に…。
克輝「まあ、これから1ヶ月と短いが…しっかり考えてみるか…」
西暦3020年4月××日。午後12時15分。
気付けば12時を過ぎていた。空は変わらず快晴で、少し風が吹いている。そして、俺は4人の個性的な美少女と一緒に学校の中へと足を踏み入れた…。
4人の美少女と自己紹介を終え、学校の中にいく東條克輝と4人の美少女生徒たち。
案内役のガードマンが学校を案内していく……。
次回第2話「共同生活の始まり」
4人の美少女とドキドキで少しエッチな共同生活が幕を開ける!!