【第1章】活性化都市 1
文章とか慣れていない為、変なところがあれば、ご指摘下さい。
あとは、想像の世界です。
暖かく見守って下さい。
2070年、日本。
高齢化が進み人口の4割が60歳以上と言う時代が訪れていた。
昔から高齢化が話題になってきたが、あまり変わらなかった。遅くなる結婚年齢・少子化・超寿命化など、その都度対策が報じられて、実践しても効果が出るでもなく、ただただ過ぎていく。
次第に日本の経済は若者が支え、それに合わせて都市は若者が住みやすい機能へ移行していった。
生産性の高い仕事は都市へ集中し、都市近郊に工場を配置した為、居住区は郊外へと押し出された。
若者の仕事は二極化し、従来の産業と処遇が改善されてきた介護業に分かれ、介護施設の経営で億万長者になれる時代が到来した。
その時代毎の日本政府は、若者に対して、結婚年齢に応じた結婚手当の配布、子供手当・住宅手当の増額、と実施してきたが、一時的な効果と話題性と政治家の名売り程度にしかならなかった。
そんな中、技術は日々進化しており、タブレット端末と財布が一体化した『e-WABLLET』が2040年頃から主流と化してきた。『e-WABLLET』は、タブレット端末が開閉式になっていて、その中に銀行またはクレジットカード会社と契約し入れておくことで、タブレット上で銀行やカードの機能を使える。商業施設での購入履歴も自動で管理できて、主婦層にも人気となっている。
タブレット端末も一時は、指輪型の小型端末まで進み、音声で全て操作し空中に映像を出すという機能のブームが来たが、空中の映像の荒さはそこまで向上せず、自分で操作できるという安心感があるのか、結果的にタブレット端末が生き残った。
『e-WABLLET』の火付け役に一役買ったのが、電子マネー化だった。審議に5年、完全切り替えに5年という長期間掛けて実現化した。カードまたはタブレットで支払い可能にするため、各商業施設に専用機器を実装させた。
最初は抵抗があった人々も、楽を覚えてからは馴染むのも早かった。若者はタブレット中心に、高齢者はカード中心に。
また、紙幣の存在は世間から消えた。正確には消えたわけではなく、政府と必要な機関が保管している。例えば、空港。
世界のルールとして、外国紙幣を両替する際には、紙幣同士を交換する必要があり、日本では空港の一部で紙幣が流通している。そこから電子マネーに切り替える為、国外からの旅行者に専用機器を貸し出す仕組みを取っている。
四方を海に囲まれている日本だからこそ実現できたのかもしれない。
電子マネー化が完全施行されて、直ぐに効果は出てきた。まず紙幣発行がなくなり、管理工数、材料費、特殊技術が不要になり、税金を他に回すことができる。銀行では紙幣の取り扱いがなくなり、業務効率アップ。飲食店、スーパーでも回転率が上がり、より利益を確保出来るようになる。
その少しずつの影響が積み重なり、日本の経済は良化し、進行する高齢化社会への対応に繋がっていく。
ただし、若者への負担は増えるばかりだ。60歳以上が4割もいるのだから‥‥。




