そして、異世界へ。
とりあえず、説明回が続きます。
主人公のチートはもうしばらくお待ち下さい。
何分、初めてなので改稿するかもしれません。
完結できるように頑張りますので、生温かく見守ってください。(笑)
俺が意識を取り戻したとき、何か暖かくてフワフワしたものに包まれていた。
なぜか、手足の自由がきかないし目もぼんやりとしか見えず耳もはっきりと聞こえない状態だった。
俺は、パニックを起こしてわめき散らして涙もでてきたが、自分でも意味不明な言葉しか話せなかった。
そうして、俺がテンパっていると誰かが近寄ってくる気配がしたと思うと抱きかかえられ、ゆらゆらとゆすられながら歌声のようなものが聴こえると不思議と落ち着いた気分になり眠りについていた。
眠ってばかりいてよく分からなかったが、だいたい一週間ぐらいが経過して、俺は自分が病院のベッドにいるのではなく赤ん坊に生まれ変わった事実をうけいれていた。
この時の俺は、自分が異世界に生まれ落ちたことに全く気付いていなかった。
俺は、3歳になり自我というか意識がはっきりしてきたころ、この世界が地球ではなく異世界だと知った。
なにしろ、月が3つもあるのだ地球のわけがない。
とりあえず、現状の確認もできたので説明しておくと、どうやら俺は地方領主の三男で名前がヴァンディール・ランカスターで家族からはヴァンと呼ばれている。
両親の名前は父がアルフレッドで濃い藍色の瞳に焦げ茶色の髪を短く切りそろえた2m近い筋骨逞しい巨漢で、母のミリアムは160cmくらいで腰までのばされたウェーブのかかった金髪と美しい碧眼が印象的な美人でとても子供を3人も産んだとは思えないプロポーションだ。
二人は、お互いにアル・ミリィと呼び合う年中アツアツ(死語)カップルである。
ちなみに4人目を妊娠中で、あと半年もすれば弟か妹ができるようだ。
そして、長男のランスロット8歳と次男のダグラス5歳の二人は父上にそっくりで焦げ茶色の髪と藍色の瞳をしている。
俺のことを可愛がってくれる優しい兄上達だ。
俺の外見は、肩のあたりで切りそろえられた金髪に碧眼でかなり母上似の女顔で体型も兄上達に比べると華奢なかんじで、自分で言うのもなんだがかなりの美少女である。(泣)
前世の記憶が残っているせいか、鏡を見るたびに違和感がなかなかぬぐえなかった。
そんなこんなで、俺の異世界ライフが始まった。