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異世界流浪譚 ~傭兵と共に~  作者: ガキ坊
二章 諸国巡遊編
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召喚

 その日は生憎と曇っていた。街の人々は雨が降りそうなどんよりした雲を見て溜め息をついて雨合羽を片手に仕事に出かけていた。各家庭の主婦は洗濯物を早めに片付けないといけないと考えて、掃除よりも洗濯を優先的に行っていた。子供達は外で遊ぶ時間は晴れていてほしいと願い、家の仕事を手伝っていた。


「ふふ、この天気はまるでこの街の運命を象徴してるみたいじゃない」


 少女は広場の椅子に座って楽しげな様子で周りを観察していた。そうして一時の間少女が飽きもせずに周囲を観察していると、カラーン、カラーンと庁舎の塔に設置されている鐘が街中に響き渡った。


「あら? もうお昼の時間なの?」


 その疑問に答える者はいなかったが、幾人かが公園の中に敷布を広げ、弁当を食べ始めていた。それを見た少女はうん、と一つ頷いた。


「お、昼。お、昼。たーのしいご、は、ん」


 調子よく鼻歌を口ずさみ、少女は立ち上がる。そして、踊るような仕草で手を大きく天に掲げ、呪文を唱え始める。周囲の人々はその少女の動きに全く気付いていなかった。


「……遍く全ての生命をこの手に宿さん、コールユグドラシル」


 詠唱が終わると同時に少女を中心に赤く禍々しい光が公園中を照らしだす。そして、この街――ザルツブルグの街は平穏な日常を奪われ、地獄へと化すのであった。






「なんで、皆さん付いてくるんですか」


 久斗がげんなりした様子で問いかけると、周りの()()()は互いに顔を見合わせた後に順に理由を述べていった。


「だって、久斗様と一緒に過ごせる日は今日しかないと聞いております。でしたらぜひご一緒したいと思わずにいられませんわ」


 エレインが率先して言うと、横にいたターシャが呆れ声で付け足した。


「あたしはこういうお馬鹿が不用意なことを仕出かさないか見張りに来たのよ。まあ、そのついでに一緒に街を回りたいな、と思ったりもしたけれど」


 後半の台詞は小声になってしまい、久斗の耳には届かなかった。それ故に、久斗はターシャへ感謝の念を抱くのであったが、台詞が聞こえていた女性陣は揃ってターシャに白い目を向けた。


「まったく、久斗君の捜していた詩音殿が敵に回り、さらには逆に久斗君を狙っているといいますのに暢気なものですね」

「暢気って、あなただってそうじゃないアルム。気合い入れておめかしした今の姿に説得力はないわよ」


 アルムの言葉にターシャがすぐに突っ込んだ。久斗も釣られてアルムの服に視線をやる。普段から動きやすい服を好むアルムには珍しく洒落た格好で、下も筒袴ではなくスカート姿となっており女性らしさが強調される形となっていた。

 アルムは久斗がじっと自分の服装を見ているのを察して、顔を赤くして身をかばう。その動きから久斗がどこを見ていたのかを察した他の女性陣が今度は久斗を白い目で見だした。


「久斗お兄ちゃん、やっぱり胸は大きいほうが良いの?」


 リンは自分の胸を揉みながらアルムの胸を注視していた。久斗はリンのその手付きに顔を赤くしてしまう。それを見たエレインがその豊満な胸を反らして手を広げた。


「久斗様、こちらにこんなに良い胸がありますわよ。いつでも触って頂いて構いませんわ」


 エレインがそう言うと久斗は更に真っ赤になって縮こまった。そして、ターシャがエレインの頭にどつく。


「ここは往来よ。ちょっとは考えてから行動しなさい! 本当にもう、恥ずかしいったらありゃしないわ」

「クウ」


 ターシャとエレインの口論を一瞥した後にやれやれと言わんばかりに一鳴きしたフォクシは久斗に擦り寄り幸せそうにしていた。久斗もいつもの遣り取りにフォクシの頭を撫でつつ溜め息を吐くのであった。

 そうしてワイワイと過ごす久斗達を少し離れた所から見守っていたジェシカとジャマンが苦笑していた。


「本当に、団長殿達は面白いな。俺たちも似たような事をしていたが、外から見るとああいう風に見えていたんだな。まったくもって身内としては恥ずかしい限りだが他人としては話のネタだな」

「そうよね。あの子達のあの遣り取りはこの三年間で変わることなく続いていたわ。毎回毎回飽きもせずによくやるわ。それに巻き込まれる久斗はどんどん対応が慣れてきているけれど、ね」

「あれで、慣れてきた状態なのか……。最初の頃は見てて本当に楽しそうだ」

「ええ、もう顔を赤くしまくりでとっても可愛かったわよ、クスクス」


 ジェシカは思い出し笑いをしてしまう。ジャマンはそれに久斗の苦労を感じ取り、今までの苦労を心中で(いた)わった。

 




 その頃、ウォカはルーアとコニー、更にはキーラの四人で街を見物していた。


「あ、ねぇねぇ。あれすごく可愛くない?」

「あん? あー、あれねぇ。確かに可愛いかと聞かれれば可愛いとは思うが……」


 コニーが指差した先には余った布や、要らない生地を活用して作られたとみられる人形が飾られていた。その人形は造形は立派であったが、生地の汚れや色褪せなどが目立ち見た目を悪くしていた。人形を売りに出していた露天商がコニーに声をかける。


「お、お嬢さん。お目が高いね。この人形は確かに見た目は悪いかもしれないが、有名な裁縫師が手慰みに作ったものなんだ。そんじょそこらの人形よりよっぽど価値があるし、実は愛嬌のある顔をしているんだ。どうだい、そっちの彼氏さん、彼女さんに贈り物してみないか?」


 露天商はそうウォカに話しかけた。ウォカは初め自分の事を言われているとは分からずにキョロキョロとあたりを見回していた。しかし、すぐにルーアに指差されて自分に言ってるのだと気付き、頬が紅潮してしまう。


「い、いや。俺は彼氏じゃ……」


 ない、と言って断ろうとするが、その時コニーの顔を見て言い淀んだ。コニーはウォカが断る理由に自身でも気付かないうちに気落ちしていたのだった。それが顔に出ていて、ウォカが見てしまったのであった。


「およ、お兄さん彼氏さんじゃないのかい? じゃあ愛しのあの子に、でも構わないよ」


 露天商はそんな二人の様子に気付きながらも敢えて惚けた風を装って商品を勧めた。ウォカは一度コニーへ視線を飛ばし、そして頷くと露天商に返事をした。


「そうだな、おっさんの言う通り『愛しのあの子に』贈り物させてもらうよ」


 ウォカのその言葉にコニーはより沈んでしまう。見ていられないとばかりにキーラがウォカを非難しようとするが、ルーアに止められた。


「ちょっと、ルーア邪魔よ」

「まぁまぁ、もう少しだけ見てやってくれよ、な」


 ウォカはルーアのその行動に感謝しながら、店主に金を払い人形を受け取った。そして、そのままコニーの元へと向かう。


「……なによ。愛しのあの子にさっさと渡しに行きなさいよ」


 険のある声で言うコニーにウォカは頑なにコニーの方を向かずに人形を差し出した。その顔は耳まで真っ赤になっていた。


「あー、なんだ、その。愛しのコニーにやるよ」

「え?」


 言われたことが分からずに思わず聞き返すコニーにウォカは顔を真っ赤にしたまま大声で叫んだ。


「だから! 俺はお前が好きだからこれをやるっつってんだよ。ほれ」


 ぶっきらぼうな言い方にルーアとキーラが苦笑する。また周りにいた通行人達も突然の愛の告白に驚き足を止め、結末を固唾をのんで見守っていた。

 ようやっとのことで、ウォカの言ったことを理解したコニーはウォカ同様に顔を真っ赤にして人形をひったくるようにして受け取った。


「ふ、ふん。あんたみたいな奴はどうでもいいけど、いいけど! 可哀相だから付き合ってあげる。感謝しなさいよ」


 言い方は棘のある言い方であったが、表情は蕩けており、声も嬉しさに彩られたものであったため、コニーの気持ちは周りにいる人々に筒抜けであった。そして、人形を受け取ったところで周囲の人々が祝福の拍手と声援を送った。


「お幸せにな!」

「羨ましい奴だ。彼女大切にしろよ」

「ちくしょう。俺にも出会いがあれば」


 そんな祝福の中を二人は恥ずかしそうに、しかし、しっかりと手を握り合って歩いていった。その後ろをルーアとキーラがやれやれと言いたげに肩を竦めて付いていこうとしたその時であった。


「ねえ、あれ何?」


 キーラが指差した先には赤い半球状の幕が見えていた。その赤はあまりにも禍々しく、見つけたキーラや指を追って見たルーアは不快感を持ち、自身の中の警鐘を感じ取っていた。


「ウォカ、コニー。幸せそうで邪魔するのも悪いが、どうもきなくさそうだぞ」


 ルーアは呼びかけられて慌てて手を離す二人の態度は無視して続ける。

 

「これはもしかしたら団長が言っていた事かも知れん。一旦向こうに合流しよう」


 ルーアの提案に三人は頷くと待ち合わせの場所に急行するのであった。





「久斗君、あれ」


 ターシャが指差した方角には禍々しい赤に染まった天球状の膜があった。そして、それは少しずつではあったが、次第に大きくなっていっていた。


「あれが何かは分かりませんが、決していいものではなさそうですわね。もしかしましたら昨日仰っていた詩音さんの仕業かもしれませんわ」


 エレインがそう言うと、一同は同意を示した。久斗がその膜を険しい顔で見ていると、足元でフォクシが唸りだしていた。


「フォクシ、一体どうしたんだい?」


 久斗が問いかけると、フォクシは唸りながら久斗を見上げ、そしてすぐに警戒するように耳をピンと立てて前を向いた。その様子に何か得体の知れない不安を感じ、久斗は一同に指示を下す。


「今のままですと、武器もありませんから対処が出来ません。ターシャさん、アルムさん、ジャマンさんはすぐに宿の方へ戻って武器を取って来てください。合流場所は事前に決めていた待ち合わせ場所です。エレインさん、ジェシカ姉さん、リンちゃんは魔法で応戦が出来ますから僕と一緒に付いて来て下さい」

「了解したわ、気をつけてね」

「仕方ないですね。エレイン、ジェシカ。身を賭してでも久斗君を守るのですよ」

「団長殿も他の者も気をつけてな」


 ターシャ、アルム、ジャマンは順に返事をすると、ターシャの空魔法を受けて驚異的な早さで宿へと向かっていった。三人を見送っていたジェシカが久斗に提案する。



「あ、今日はウォカ達も確か出かけていたわよね。あっちも多分異変には気付いていると思うけれど、どうしたらいいのか分からないと思うの。だからきっと待ち合わせ場所に向かっているはずよ。そこで合流するのもいいけれど、先に連絡を入れておいたら?」


 久斗はその提案にすぐに頷き、空属性の連絡魔法を詠唱する。


「ウォカさん聞こえますか?」

『久斗か? そうか、連絡魔法だな。俺たちは今急いで待ち合わせ場所に向かっているがそれで構わないか?』

「いえ、ウォカさん達四人は一度宿の方に戻ってください。そして武器を手に入れてから待ち合わせ場所に来てください」

『了解した』


 久斗は魔法を終えると、エレイン達のほうを向いて号令をかけた。


「では、まずは待ち合わせ場所でターシャさん達を待ちましょう。ただ、あの膜の外だからといって安全とは限りませんから隊列を組んでいきます。戦闘は僕とフォクシ、中衛にリンちゃんとエレインさん、最後尾にジェシカ姉さんです」


 そうして、隊列を組んだまま久斗達は待ち合わせ場所である店の前に移動していった。しかし、その途中にある大通りでは人々が混乱の極みに達していた。


「どけよ。早く逃げないと!」

「痛、ちょ、ちょっと押さないで、押さないでったら!」

「坊や、わたしの坊や。一体どこに行ったの!?」


 人々は赤い膜から逃げる者、その逃げ惑う人々に押され、ぶつかられて怪我をする者、逃げ惑う人々に紛れはぐれた者を捜す者。街の人々は右往左往しながら、それでも少しずつ赤い膜から逃げようとしていた。


「久斗様、これでは少し通るのが難しいでわ。どうなさいますか?」


 久斗は人々の戸惑い、混乱している様子をじっと眺めていた。フォクシやリンがその背中を心配そうに見ていると、久斗は(おもむろ)に群衆に近付くと手を天に掲げて詠唱を始めた。


「其は蒼穹に在りしもの。常に我らを照らし、我らを導きたるもの。今、其の力を用いて遍く人々を照らし、康寧(こうねい)たる心を取り戻させ給え。|グローリアソーリスルクス《栄光の陽光》」


 久斗の詠唱が終わると同時にその遥か頭上に小型の太陽を思わせるような球体が突如発生し、辺り一面を照らしだした。その光は目が開けられないほどの強烈なもので、ターシャ達は事前に闇魔法で保護されていたため問題なかったが、人々は全員その場にへたり込んでいた。そこに久斗が呼びかける。


「皆さん、今は横の人と争っている場合ではありません。お互いに助け合って避難してください。とにかく今はあの赤い膜から逃げるしかありません。出来る限り離れるようにしてください」


 言い終わると久斗は小型太陽を消し去り、リン達の元へと戻った。人々はあまりの光量に視界が焼きついていたが次第に元に戻ってきていた。そのため、動き始めてはいたが先程までの混乱した様子ではなく、落ち着いてしかし、足早に移動していた。


「お兄ちゃんだから大丈夫だとは思ったけれど、危ない事はしないでね」

「本当ですわ。見過ごせないというのは分かりますが、(わたくし)たちをもっと頼ってくださいな」

 久斗が戻るのと同時にリンとエレインが駆け寄り、それぞれ片腕を抱きしめて囁いた。久斗はいつものように顔を赤くすることなく、険しい顔を見せたまま頷いた。


「分かってますよ。皆さんの力を頼りにしているからこそ僕も無茶が出来るんです。さ、怪我人だけ治療して僕達も」


 そこまで言ったところで、久斗は赤い膜の方を振り向いた。そして、リンとエレインを振りほどくとそちらに向かって走り出した。


「え、え? 久斗様、どちらに行かれるのですか!?」

「お兄ちゃん! どこいくの!?」


 二人が叫ぶと、久斗も叫び返していた。


「皆さんも急いで来て下さい。予想以上に事態は悪い方向にいっています」


 久斗の叫びにフォクシ、そしてジェシカが反応し走り出す。一歩遅れてリンとエレインも走り出した。そして、五分ほど走ったところ辺りから悲鳴が聞こえだしたため、四人も顔を険しくしながら走り続けた。さらに五分走ることで、四人は久斗が急に走り出した理由を察した。

 その眼前に広がる光景は地獄絵図であった。数体の魔物達が逃げ遅れていた人々に襲い掛かっていたのであった。襲われた人々は魔物に食われ、血はもとより四肢や胴体に頭、更には食い千切った時に出た肉片が辺り一面に散乱していた。

 

「うう」


 目の前に広がる惨状に慣れていなかったリンは吐き気を催していた。久斗はすぐさまジェシカに目配せをし、リンを後退させる。次に、久斗はフォクシとエレインに目配せをし、近場にいた魔物に近寄った。


「『彷徨い人の泊まり木』団長、ヒサト=アンドウ。参ります!」


 言い終えるのと同時に、フォクシが人々を食っていて背中を見せている人型の魔物に噛みつく。そして、そのまま体ごと回転し、噛みついたところを捻じって千切る。


「グギャアアアァァァ……」


 魔物は突然に発生した痛みに悲鳴を上げて蹲る。しかし、その悲鳴は途中で止められた。フォクシが飛びのいたその時に、久斗が召喚した刀を居合で一閃させ、首を切り落としていたからである。首が無くなった魔物はゆっくりと前のめりになり、ズゥンと重い音を響かせて倒れた。


「久斗様、すごいですわね。あれはサイクロプスという魔物で、非常に頑丈でしぶといので有名なのですわ。それをあのように一撃で首を切り落とすなんて……」

「あれはフォクシのお手柄ですよ。フォクシにやられた痛みでしゃがんだのでこの刀が届いただけです。もし、援護がなかったら足か何かを斬りつけて戦闘になっていたでしょうね」


 久斗はそう言うと、振り返った。そこには久斗達を喰おうと近寄って来ている数体の魔物が見受けられた。


「エレインさん、必ず守ってみせますから援護の方お願いしますね」

「まぁ、久斗様自ら守ってくださるなんて恐悦の極みですわ」


 エレインは嬉しそうに言うと、片手を魔物の方に向ける。


「さぁ、あなた方は(わたくし)の活躍に花を添える愚物ですわ。この惨状を引き起こした報いを受けなさい!!」


 そして、魔法を詠唱。魔物に向けられた手から極大の蒼い炎の球が魔物の数だけ浮かび上がった。


「ギュギャアアアアアア!」


 魔物達はその炎の球に危機感を覚え、雄叫びをあげると突進してきた。その様子に久斗とフォクシが構えるが、エレインは構わずに炎の球を魔物達に向けて射出する。その炎の球はもの凄い速さで魔物へと飛んでいき命中、そして魔物は燃え上がった。


「ぐもおおおぉぉぉ……」


 魔物達は断末魔の叫びを上げて、倒れていく。それを見ながらエレインは胸を反らし、久斗に誇らしげに声をかけた。


「どうですか、久斗様。こっそり訓練しておきました上級の火属性魔法ですわ」

「凄いですけど、まだ敵はいます。気を抜かないでくださいね」


 しかし、エレインの予想していたお褒めの言葉はなく、周囲を警戒する注意が飛んできてエレインはがっくりするのであった。

 その後、幾分か顔色が良くなったリンとジェシカも合流し、四人と一匹は待ち合わせの合流地点を目指すのであった。






「ふふふ、あはは、あーはっは」


 血の色のように毒々しい赤い天球状の膜の中、その中心となる公園で少女は哄笑(こうしょう)していた。その少女の周りには凄惨な死体が散らばっており、公園の中の惨事がどれほどのものであったかを窺わせるものであった。


「ふふふ、ひーちゃん、ひーちゃん、ひーちゃん」


 少女が謳うように名前を連呼する。そのたびに赤い膜が震動し、そこから魔物が赤い光と共に現れ出でていく。


「さぁ、早く、早く、早く。あたしの元に来て、来て、来て!! じゃないと、どんどん魔物が呼び込まれるわよ。街がなくなっちゃうわよ、うふふ、あはははは」


 少女は狂気の笑みを浮かべて何度も何度も久斗の名前を呼ぶのであった。

読んで下さりありがとうございます

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