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異世界流浪譚 ~傭兵と共に~  作者: ガキ坊
二章 諸国巡遊編
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受諾

 太陽が沈み、辺りが暗くなった頃、ジャマンはとある宿屋を訪ねていた。


「ここか。あいつらだったらもっといい宿屋にだって泊まれただろうに」


 そう言いながら中に入ると、入口の受付にいる女将と机越しに話しこんでいる久斗の姿があった。


「いやだね、この子は。わたしゃもう四十四だよ。そんな風に言ってくれて嬉しいけれど、そういう言葉は大事な恋人さんにとっといてやりな」

「えー。でも女将さん、本当に美人さんですよ。前に見た宿屋の女将さんなんてこーんな体型してたんですから」


 そう言って久斗は手を大きく広げる。それを見た女将はついつい笑ってしまっていた。


「あはは、それはすごいねぇ。でも、この仕事をしていると太っている暇もないんだよ」

「そうなんですか?」


 久斗が聞くと、女将は疲れたと言いたげに肩を自分で揉みながら答えた。


「そりゃあね、朝早くからの朝食の準備や泊まる客の対応、昼は昼でこの馬鹿でかい宿の掃除でしょ。夜になったらなったらで皆宴会や酒盛りをしたがる。もうおばちゃんはてんてこ舞いだよ」


 そう言いながらも表情はひどく満足気であった。久斗は女将が自分の仕事に誇りを持っていることを感じ取り、尊敬の目を向ける。


「はー、でも、そんな風に文句を言っても毎日きちんと整えてるんですから好きなんですね、この仕事が」


 女将は目をぱちくりさせると、次の瞬間に大笑いを始めた。


「あっはっは。こりゃこの子に一本取られたね。そうさね、夫が始めた商売だったけど今じゃこの仕事が天職のように感じるよ。あら?」


 そこまで話したところで女将は入り口に立っているジャマンに気付いた。そして、久斗の肩を叩いて来客を伝えた。


「ほら、お前さんの客が来ているわよ。こんなおばちゃんの相手なんてしている場合じゃないよ」


 そう言われて、振り向いた久斗にジャマンは手を上げて挨拶をする。


「よお。なんだか愛の語らいの邪魔をしてしまったみたいだが構わないか?」


 女将はその言葉に照れていたが、久斗は頬を引き攣らせる。ジャマンが女将に失礼だろそれは、と思っていると、後ろからぬっと手が出てきていた。その手は持っていた凶器をジャマンの首筋に当てていた。ぎょっとするジャマンと女将に凶器の持ち主が感情の籠らない声で脅した。


「誰と誰が愛し合っているですって? その目は節穴なの?」

「た、ターシャさん。落ち着いてください。ジャマンさん流の冗談ですよ、冗談。ほら、女将さんも驚いているじゃないですか、その武器をさっさとしまってください」


 久斗が慌てて注意すると、ちっと舌打ちをしてターシャは凶器――短刀を片付けた。そして去り際に久斗と女将に聞こえない程度の大きさで囁いた。


「次は容赦しないから」


 ぶるっと体を震わせるジャマンに久斗は首を傾げるが、すぐに気を取り直して挨拶した。


「ど、どうもこんばんは。それと、こちらの団員が失礼なことをしてすいません」

「ああ、いやいいんだ。迂闊なことを言った俺が悪いしな。それよりこの先にいるのか?」


 久斗に自分の目当ての人物が何処にいるのかを確認するジャマン。それに久斗は神妙に頷くと、こちらです、と案内を務めた。


「様子はどうだったんだ?」

「朝一でこちらの宿に着いた時は少し錯乱していましたが、今は落ち着いています。ジャマンさんにも言いたいことがあるそうです」

「……そうか」


 それきり会話はなくなり、静かに宿屋の奥へと入っていく。そしてこのためだけに借り切っている食堂に入ると、ジャマンは険しい顔をとある人物へと向けた。


「よう、また会ったな」


 睨みつけるような眼差しの先には盗賊が座っていた。そしてジャマンに声をかけられたことでびくりと反応し、俯いてしまう。


「今日のことは聞いていたんだろう? お前からも言いたいことがあるらしいが、それは後で聞いてやる。とりあえずは」

「はいはいはい。ちょっと待ってね。すぐにしてしまうのもいいけど、まずは一休みして頭を冷やしなさい」


 ジャマンが盗賊に近付こうとすると、それを阻むようにジェシカが間に立ち塞がった。それにジャマンはふっと笑うとジェシカに示された椅子に素直に腰かけた。


「あら? 聞きわけが良いのね。てっきり突き飛ばして真っ直ぐ向かうかと思ったんだけど?」

「女性にそんな手荒な真似はできんさ。それに」

「それに?」


 ジェシカが小首を傾げると、ジャマンは入り口を振り返ることなく親指で指差した。


「こわーいお嬢さんが睨んできているからな」


 親指の指し示す先にはターシャが隠れもせずにジャマンに鋭い視線を送っていた。ジェシカは初めターシャが何故そんなことをしているのか分からなかったが、少し考えて浮かんできたことを口にする。


「もしかして、久斗に何か余計なことを言ったの?」

「ぷ、ぷくく。それはあそこにいる団長殿に聞いたらどうだ?」


 ジャマンはそう言って笑ったことを誤魔化す。まさか、言い当ててくるとは思わなかったジャマンは笑いそうになっていたのであった。


──多分、日常的なものなんだろうな。団長殿はここの団員から愛されているんだな。ああ、懐かしい空気だ。俺たちもよくこんな馬鹿騒ぎをしたもんだ。


 急に黙りこんだジャマンを不思議に思うジェシカであったが、その表情が穏やかでありながら寂しげなものであったことから何も言うことなく自分の席へ戻る。

 そして、誰もジャマンに口を開く者がいないのを確認してから久斗は全体に向けて声を張り上げた。


「では、今から傭兵団『彷徨い人の泊まり木』内の会議を行います。まず初めに彼の処遇についてです」


 彼と久斗に手を向けられたのは盗賊であった。その盗賊はジャマンのほうを怯えた目でちらりと見やるとすぐに俯いた。


「彼については初めジャマンさんに任せるということで話が決まっていましたが、説得の末、僕の方で処遇を決めることとなりました」


 その発言に盗賊は顔をがばっと上げると久斗に驚いた顔を見せる。また、ジェシカ達分隊の者達も一様に驚いた顔を見せていた。


「それで、彼については役所に突き出そうとも思ったのですが、それでは結局は同じ結末になってしまいます。僕としても彼の今までの行いを許せる訳ではありませんが、生きて罪滅ぼしをしてほしいと思いました。それで今回は冒険者ギルドのほうで働いてもらう事にしました」


 次に出てきた久斗の発言についてはターシャ以外の団員とジャマン、そして盗賊全てが意表を突かれたように呆気にとられた顔をしていた。久斗は一切それらに構うことなく話を続ける。


「既にこの話は冒険者ギルドの支部長の方と話はついています。彼にはこれからの一生を冒険者ギルドに捧げてもらう事になります」

「団長殿、少しいいかい?」


 ジャマンは驚きから立ち直ると、手を上げて発言を求めた。


「ええ、どうぞ」


 久斗は笑顔で発言を認める。ジャマンはその笑顔に隠された意図を読み取ろうと、じっと久斗の目を見続けた。しかし、読みとれるものがなかったためにすぐに盗賊へと目を反らし発言を始めた。


「こいつの一生を冒険者ギルドに捧げるということだが、どういうことだ? どうせ、またこいつは逃げ出して人を騙して陥れる事をしだすかも知れんぞ?」

「それは」

「それは俺の方で答えようか」


 突然の声に全員が入口に注目する。そこにはターシャの横に一人の男性が立っていた。団員達は誰だと横の者と囁き合うが、団員ではないジャマンだけは違う反応を見せていた。


「な、なんで」


 その呟きを聞きとったウォカがジャマンに尋ねる。


「なあ、おっさん。あの人誰だよ。ていうか不法侵入者じゃないのか?」

「な、失礼なことを言うな! あの人はな、俺達冒険者の間では生ける伝説と呼ばれているほどの冒険者だぞ!」


 ジャマンの言葉に驚くウォカとその周りの団員達。しかし、入口に立っていた男性は気にした様子もなく、手を振った。


「あー、あー。そんな畏まらないでね。いやほんと、行く先々でそういう態度を取られるんだけど、正直飽きちゃってるんだよ。それにここの傭兵団はかなり腕が立つって話しだしね。俺は気にしないさ」


 そう言いながら猛獣が獲物に襲い掛かるような殺気に近い気配が一瞬団員達を襲う。その気配にウォカやルーアなどの若い団員全員は硬直し、横にいたターシャやエレイン、ジェシカなどの実力者でも身震いしていた。しかし、一人だけその視線を受けても平然としている者がいた。


「ほほう。本当に腕利きみたいだな。俺の遊びにも耐えてる奴がいるじゃないか。坊主なのにすごいな」

「もう、みんなびっくりしてるじゃないですか。そんな風に遊んでいますと友達がいなくなりますよ」

「あっはっは。確かにそうだな。それが嫌で俺と組むのを辞めるって言ってどっかいった奴は思い返せば山ほどいるな。こりゃ一本取られたか、うわっはっは」


 平然とした久斗の返しに大笑いする男。そして、一頻(ひとしき)り笑うと、未だに硬直している団員達や盗賊を無視して自己紹介を始めた。


「ジャマンは知っているから必要ないだろうけど、まあ他の連中には俺が誰か知りたいわな。俺はカーロイス=ドーベル。気さくにロイと呼んでくれや。これでも一応SS級の階位にいるんだが、気にするなよ。以後よろしくな」


 まだ、硬直の取れていない団員達であったが、SS級という階位に声も出せずに驚いた。ジャマンはカーロイスに畏怖と尊敬の眼差しを向けていたが、ふと我に返ると疑念が幾つか湧いてきた。そしてそれを我慢することなく口にする。


「なんで、こんなところにカーロイスさんが来ているんですか? 言っては何ですがもっと格下でも問題なかったとは思いますが?」


 カーロイスはジャマンに目を向けるとニカっと笑った。そして理由をすぐに喋り出した。


「いやいや。確かにこの盗賊を引き取るだけなら俺でなくても良いんだけどね。そこの団長さんが面白い情報を何故か傭兵ギルドじゃなくて俺たち冒険者ギルドに(もたら)してくれてね。そこでたまたま暇だった俺が呼ばれたって話しだ」

「……聞いてもいいですか?」

「おう、どんどん聞いてくれ」

「とりあえず、今朝まで何処にいらしてたんですか?」

「ん? 今朝ならブルーノにいたさ。そんで昼飯食ってる時に緊急連絡が来てよ。おかげで珈琲を飲み損ねたさ」


 一同はブルーノからたった半日でここザルツブルグまで来たことに再び(おのの)いた。しかし、カーロイスは頓着せずに話を進めた。


「ととと、話がずれちまってるな。戻すとだな、その情報のせいで俺がここに来ることになったし、その盗賊の身柄も重要視されてるからその護衛というわけだ。ついでに言うと逃げないための監視でもある」

「ロイさんの言う通りです。僕もお昼にジェシカ姉さんから聞くまでは想像もしてなかったことなのですが、かなり危険な情報です。なので、団内で決を採ってその結果次第ではこのまま冒険者ギルドに任せようと思っています」


 ごくりと、団員達の喉が鳴る。久斗は自分達の命の危険が大きいと判断した時はいつも今回のように団内で決を採っていた。そして、今回も決を採るという事は自分たちの手に余る、命を落とす可能性があることを示唆している証拠であった。さらに今回は冒険者ギルドからSS級が派遣されている。それ故にウォカ達次代を担う者達は何もしていないにも拘らず、喉が渇き、手足が震えていた。


「昼ごろにジェシカ姉さんから聞いた話は分隊の皆さんは承知だと思いますが、ジャマンさん達を襲撃していた盗賊達の事です。姉さん達は彼らの頭領の日記を入手し、ある秘密を暴きました」

「それが、この街の知事であるアン=メラポニとその盗賊が繋がっていて、物資を横領していたってことだ。ここのメラポニ知事は非常に強欲でな、昔から黒い噂は常々付きまとっていたが今回それがはっきりしたってことさ」


 久斗が真剣な面持ちで話していると、途中からカーロイスが続きを軽い口調で話す。しかし、その目は一切笑ってはいなかった。


「そして、知事の私兵も含めて一斉検挙に踏み切るわけだが、そこでギルドはお前さんがたにも作戦に協力してくれるよう依頼したのがそこの、あー」

「久斗です」


 名前が出て来ず、あー、うーと唸るカーロイスに久斗が苦笑しながら名前を言う。


「そうそう、ヒサト団長殿の話しだ。つまり決は参加するかしないかってことだよな?」

「ええ、そうです。別段緊急ではありませんが、冒険者側からはすぐの返答を求めていますので、今ここで決めようと思います。ただ、考える時間はいると思いますので、この砂時計の砂が落ちるまでの五分間待ちます。短いですが、悔いのない選択が出来るよう考えてみてください」


 久斗はそう締めくくると、砂時計をひっくり返した。そうして団員達は思い思いの相手と話しあいながら自分の意見を決めていった。


「久斗様は既に意見は決まっていますの?」


 エレインは久斗に侍り、そう質問する。それに対して久斗は少し困った表情を見せながらも素直に頷いた。


「はい、僕は姉さんから聞いた時点で答えを決めています。でも教えませんよ」

「あら、残念。ですが、(わたくし)も話を聞いた時点で答えは決めていますわ。それに多分皆も今色々話していますが心のうちではどうするか決めていると思いますわ」


 エレインは久斗に誇らしげに語ると、最後に軽く抱き付いてから席に戻った。今回はターシャやアルムはお互いに話し合っていたために気付くことはなかった。結果、エレインがお仕置きされる事はなかった。しかし、リンはその光景をたまたま目にしていたので、心の中で嫉妬の炎を燃やしていた。

 そうして、砂時計の砂が全て落ちた時、久斗は全体に呼びかけた。


「じゃあ、決を採りたいと思います。反対、保留、賛成の順で聞きますのでどれかに必ず手を挙げてください。まず、今回の依頼に反対の人は挙手してください」


 久斗がそう言うが、誰も手を挙げる者はいなかった。それをジャマンとカーロイスは面白そうに眺めた。久斗は誰もいないことを再度確認してから次の保留を聞く。


「では、保留の方は手を挙げてください」


 しかし、保留でも手を挙げる者はいなかった。答えが分かり切ってはいたが、久斗は最後の賛成を聞く。


「最後に賛成の方は挙手してください」


 すると、全員の手が真っ直ぐ力強く挙げられた。それを見て、久斗は皆に感謝の念を送りながら決定を下す。


「では、今回の依頼を受諾したいと思います。ロイさん、これからよろしくお願いします」

「おう、よろしくな」


 挨拶すると同時に差し出された手を握りカーロイスは人懐っこい笑みを浮かべる。ジャマンも含め、皆が拍手する。そして、握手が解かれると、カーロイスはいきなり腰に提げていた剣を抜き放つ。


「ちょ、何をなさるおつもりですの!?」


 エレインが非難の声を上げるが、カーロイスは頓着しなかった。さらには対面にいる久斗もカーロイスの行動を全く気にしていなかった。そして大上段に剣を振りかざすと鋭く振り下ろした。その刃先は久斗の顔面すれすれを通過し、一切体に触れることなく振り下ろされる。しかし、周りから見ていた者は久斗が切られたと錯覚し、隠し持っていた武器をそれぞれ構える。


「こそこそ、煩い鼠が。……ちっ、逃がしたか」


 カーロイスは周りの状況に気付かずそう独りごちると、はたと気付いたかのように周りに目を向けて、焦りだす。


「ちょ、ちょーっと待ってもらえないかな?」

「何を待てというの? いきなり抜剣するや否や我らが御大将を斬りつけたのよ。言い逃れはできないはず」


 一瞬で剣を収め、手を振るカーロイスの首元に短刀が突きつけられる。ジャマンが一瞬身を乗り出して止めようとしたが、その前に久斗がその短刀をスッと抑えた。


「ターシャさん、それに皆さんも。僕を心配してくれて、そして怒ってくれて嬉しく思うのですが、ロイさんは別に僕を傷つけようとはしていませんよ」


 え? という顔を見せる一同に久斗が説明する。


「ロイさんはこそこそ僕らを嗅ぎまわって、更には盗み聞きしていた人に脅しをかけただけですよ」


 皆が一様にカーロイスを注視するが、当の本人は頭を掻いて惚けたふりをしていた。


「さすがSS級ですね。頼もしく思います」

「そういう坊主、いや団長殿も中々やるじゃないか。気に入ったぜ」


 二人は改めて力強く握手を交わすのであった。





 コンコンと扉が叩かれる。部屋の主である男は扉に向けて許可を与える旨を告げる。しかし、誰も入ってくることはなかった。


「ふむ。それで、何のようですか?」


 男は誰もいない虚空に向けて再度声をかける。すると、いつかの時と同じように独特の気配が充満する。そして、どこからともなく声が聞こえてきた。


「なんだ、怖がりもしないとはな。つまらん奴だ。こういう時は形だけでも付き合ってくれよ」

「貴方とは違い、私は忙しいのです。それで、わざわざこんな夜更けにやって来るということは危険なことでもありましたか?」


 男は進めていた手を止め、問いかける。それに声は緊張を孕んだ声で答えた。


「例の連中が動き出すぞ」


 男はしかし、驚くことなく再度問いかける。


「それだけでしたら何の問題もありません。彼女に報告を入れるだけで、後はこちらで対応できます」


 声は男の答えに何の反応も示さず、話を続ける。


「連中に冒険者が付いた。それも超大物がな」


 男は今度はピクリと眉を動かした。


「たかが、冒険者と言いたいですが、貴方がそこまで言うのですから相当な人物なのでしょう。誰なのですか?」

「それがな、SS級のカーロイス=ドーベルだ」


 男はガタッ、と椅子を蹴飛ばし思わず立ち上がる。そして、声を荒げて否定する。


「そのような大物が出てくるわけがないでしょう。どうせ偽物ですよ!」


 声は男の慌てぶりを想定していたかのように静かな声で告げる。


「俺もそう思いたいが、残念ながら本物だ。俺も腕を切られてね。まさか、あんなところからざっくりやられるとは思いもしなかったぜ」


 男は今まで気付かなかったが、声はいつもと比べて我慢をしているかのような響きがあった。それを察したゆえに、男はすぐさま行動に移る。


「貴重な情報をありがとうございました。医療費も込みで報酬は出しておきます。また分かったことがあればすぐに教えてください」

「まいど。じゃあ、失礼するぜ」


 憎まれ口を叩くことなく独特の気配は出てきた時と同様にさっと消えていた。男はそれを気にすることなく、自分のすべきことをするために足早に部屋を後にした。

読んで下さりありがとうございます。

それとお気に入り登録が100件を超えているということで、すごくうれしく思っています。仕事が少し忙しくなっていますが極力二日、無理でも三日で話をお届けしてくつもりです。どうかこれからもよろしくお願いします。

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