actI 【英蓮華】
入学式が終わり、皆が教室に向かっている頃…
蓮華もまた、教室に向かっていた。
(…くそっ、学校とかめんどいなぁ…。今年から、紫月とも学科はなれたし…。誰をいじめて、ストレス発散すればいいんだぁ〜。)
蓮華は、こう思いながら教室の中に入った。
「え〜っと、座席は……、1番後ろの窓際かぁ」
蓮華は、自分の座席に行って座り、辺りを見回した。
(うわぁ、みんなゴツいなぁ……。てか、私なんで武術科なんか受けたのかなぁ…)
蓮華は思っていた。
窓から外を見れば、武術科の先輩たちが、武術の練習をしていた…
(朝っぱらから、よくやるなぁ…。私には、こんなに熱心にやるのはムリだ…。)
武術科の朝は、とても早いらしい…。6時頃には、全員が登校し、武術の勉強、そして、練習をしている。
更に、1番早い人は、5時前に登校しているらしい…。
しばらくして、先生が教室に入ってきた。
先生の話を聞きながら、蓮華は再び教室内を見回した。
(友達が1人もいねぇ…)
蓮華の友達はとても少なく、紫月とあと2人のみだった。
しかし、3人とも学科がはなれてしまって、蓮華は、1人になってしまったのだ。
こうして、蓮華の学校生活は始まった。