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この小説は学園コメディーであって、魔法とか怪物とか出てきません!

結局―――――――――――

二人は親子の戦争けんかを止める羽目になった。


「なんでこうなっちゃったのかなあ…………『( ノД`)』」


「止めろ伊吹。余計腹立つ。」

政が死んだ魚のような目で言う。


「いや、お前は死んでるよね!生きる事に絶望してる人の目だよね!?」


「どうせ俺のような人間は、こういう戦いに巻き込まれて死ぬのさ、アハハハ。」

明らかに危険な領域に入っているとしか思えない発言である。


「真琴ーっ!!こいつ駄目だぁ〜っ!!何とかしてやって〜。」

伊吹がやる気の無い声で言う。


と、真琴はこの乱騒の中では聞こえないと判断し、手で合図を送る。


(む、り、じ、ぶん、で、なん、と、か、し、て。)


「えーっと?『は、や、く、ころ、し、てき、な、さ、い、よ』………なんで!?」

伊吹はめちゃくちゃ驚いた顔をしていた。


真琴はすぐに察した

(絶対伝わってないな…アレ……。)

仕方なく声に出しながら同じように手で合図を送る。

(ち、が、う、ち、が、う、は、やく、と、め、て、お、ね、がい、し、ま、す。)


「え?『は、や、く、は、や、く、と、めな、い、と、ふ、た、り、とも、け、す、よ』…………マジ??

………………伊吹、政、逝ってきまーす!!」


「なんでそーなんのっ!?」

真琴が速攻でツッコむ。


「うおおおおおっ!!」

伊吹が親子の間に割って入ろうとする。

「ちょっ!!伊吹!!首っ!!息が、グエッ!!」

政を無理矢理引っ張りながら。


「よし行けえっ!『政、ゴールデンストライクボール!!』」

政の頭を右手で掴み、思いっきり振りかぶった。

「させるかあああああっ!!」

政は、掴まれた手の腕をしっかりと両手で握った。


伊吹が政を投げる。投げられまいと政はしがみつく。更に伊吹が政を投げる。しがみつく政。投げる伊吹。しがみつく政………無限ループって怖いよね。

だが、ちゃんと終わりがありました。

たまたま、親子の壮絶バトルの間に割って入ってしまったのだ。

「ちょ、あぶっ!!」

「げ、やばっ!!」

二人が気づいた時には、両方から紙が迫っていました。『爆』って書かれた紙が――――


ズドオオオオンッ!!


まあ、爆発しますよね。


爆煙がゆっくりと晴れる。と、倒れ伏した丸焦げになった二体の死体らしきものが転がった。

「はっ!!伊吹どのっ!!政どのっ!!」

慌てて神宮が駆け寄る。

クラスの他の皆は驚きと、驚愕で包まれていた。

「大丈夫か!?伊吹どのっ!!政どのっ!!」

神宮が二人を揺するように声をかけた。と――――――

「私から目を離したら死ぬよ。」

神宮の後ろに真弓が立つ。どこからか出した刀を持って神宮を上から見ていた。

「くっ!!」

神宮が真弓の前に両手を広げて立つ。

「…………なんの真似だ神宮………。お前には周りの事など無視するようにと教えたはずだが?」

見下すように真弓が静かに威圧する。

「………昔の私はそうであった………しかし、今は違う!!私はかけがえのない大切な仲間を見つけたのだ!

……だからその仲間を失いたくは無いッ!!」


「では、さっき吹き飛ばしたやつ(恭志郎)も仲間か?」

「あいつは知らんっ!!」

・・・・・・。

(全員)「……えええぇええええええええぇええええええっ!!??」

開いた口が塞がらないとはまさにこの事だってさ。


「………ぷ…はははははははははっ!!」

突然、真弓(教師)が笑いだした。

「『かけがえのない大切な仲間を見つけた』か。お前らしいな神宮。それとも、伊吹。もしくは政が好きなのか?」


(フツーに恭志郎の件、無視??)

真琴が心の中でツッコんだ。



「………『好き』…だな。」

神宮がポツリと呟く。

「うん。そうだな。好きだ。二人とも好きだ。大好きだ。入学式の時に初めて私の話を二人は最後まで聞いてくれた。

………母さんも知っているはず。小学校の時、私は『巫女さんだ。』って言ったら、『嘘だ』とか『デタラメだ』ってウソつき呼ばわりされた。中学時代だってそう。『信じてる』『分かった』なんて口先だけだった。陰では皆、私をウソつき呼ばわりしてた…………。

けど二人は違った。二人とも私の悩みを真剣に聞いてくれていた。そして皆に働きかけてくれた。真琴さんも協力してくれた。

………だから………だから私は、二人が、皆が、大好きだ!!」

神宮が言い切った。


「…………はあ……全く………変わっていないねぇ………このお人好し馬鹿二人は………。」

真弓(担任)が頭に手を当てて嘆息する。

「興が冷めた。今日は自習〜。全員、教科書、1ページ読んどけよ〜。」

真弓(元、小学校教師)は、すたすた。と教室の戸を開けて出ていこうとした。


「ちょっ、先生っ!!」

真琴が呼び止める。


「なんだ?」

今にも教室を出ようとして、振り向かずに返事を返す。


「先生の担当教科はなんですか!?」


「全部。」

さらっと言った。


「・・・は?」

真琴が固まる。


「全部だ。ぜ・ん・ぶ。だからテメーら全部の教科書1ページ読んどけよ。国語は一話な。」

そう言い終わらないうちにさっさと出ていってしまった。


(全員)『えええぇええええええええぇええええぇ!!?』

全員が絶叫するなかで神宮は一人、ため息混じりに呟く。

「母さん………思いっきり嘘、言ってった………。」


「………なあ伊吹。」

「………なんだ政。」

「………………俺ら何しようとしてたんだっけ??」

「………………さあ………。覚えているのは、神宮の母ちゃんの攻撃と神宮の攻撃が、俺達が割ってはいるより先にぶつかって相殺したぐらいかな………。」


「…奇遇だな…俺も………って神宮の母ちゃん!!?」

政が跳ね起きる。


(全員)『ぎゃああああっ!!政が生き返った!!』

全員が悲鳴を上げる。


「勝手に殺すなッ!!ってか伊吹!!あいつ神宮の母ちゃ………鼻血ぃぃぃぃいいいいッ!!」

なんということでしょう。伊吹の鼻から血が溢れ出ているではありませんか。それはまさに人類の神秘を表し…

「うるせぇよ!ナレーター!!しばくぞっ!!」

政が空に向かって怒鳴る。


「伊吹君死んじゃダメぇ!!」

静が倒れている伊吹に上から被さるように抱きつく。

そして圧迫して血を止めるように本人は考えたのだろう。

伊吹の顔に胸を押し付けた。


ちなみに静の胸は

デカイ。


「ああああああ!!静さん!!ダメッ!!それ、ダメエェェェ!!」

政が全力で叫ぶ。


「えっ!??」

政の叫び声に驚いて静が離れる。


「伊吹君!大丈夫?伊吹君っ!!」

真琴が慌てて声をかける。


…ぴくっ………ぴくっ………

伊吹の指が微かに動く。


「マコッちゃん!合図だっ!!えーと…………『わ、が、しょう、がい、に、いっ、ぺん、の、く、い、なし』………………。伊吹いいぃぃぃぃっ!!」


「叫ぶなうるせえ。」

伊吹が怒る。

もちろん、半透明。


「だから半透明化してるってえぇぇぇっ!!って、神宮さん!駄目っ!!それ伊吹!!いや、確かに幽霊だけどダメッ!!………逃げろおおぉぉああああああああっ!!」


5秒後。

教室が爆発しました。

最後までよんで頂きありがとうございます。


こんな感じのギャグがダラダラダラダラダラダラ続いていきますよ

…………………今さらいってどうするんだか。

これからも頑張る(?)のでよろしくお願いします。







Dロードもよろしくお願いします。

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