決闘って大変だよね。
実はタイトル全く関係なかったりする。
「伊吹くう〜ん。どこお〜っ?」
相変わらず手にタキシードを持ったまま伊吹を探す静。もちろん、伊吹のこの場合は呼ばれても返事はしない。絶対にしない。と、言うか無視をする、いやそれよりどっかにバックレるだろう。屋上とか。
「屋上ね!!わかった。ありがとうナレーターさんっ!!」
…………誰だナレーターの音声入れた馬鹿は…。あ、私か…………。
〜屋上〜
「ナレェエエタァァァッ!!」
伊吹が空を睨んで怒鳴る。
「黙れっ!!音声駄々漏れなんだよ!しばき倒すぞ!!」
…うるさいなぁ……口に玉ねぎでも突っ込んでやろうかな…………。
「聞こえてるっつーの!つか、なんで玉ねぎ!?」
私が嫌いだからだ。と言うか単に面白そーだから。
「絶ッッ対後者だよな!目的が面白そうだからだよなっ!!」
「そんなことより静が来るぞ。」
政が冷静にツッコむ。
「ちぃっ………かくなるうえは!………とおっ!!」
伊吹は屋上から飛び降りた。
「えええええーっ!!飛び降りるかフツー!!」
普通じゃないからできる。これが伊吹の個性的な行動。
「お前ちょっと馬鹿にしたよなっ!遠回り気味に馬鹿にしたよな!!」
落下しながらナレーターにツッコむ伊吹。シュールな絵面だねぇ〜。
「うざっ!!ナレーターうざっ!!」
はいはい。でもいいのか?地面にぶつかるぞ?
「ははははっ!!私がそんなこと予想していないとでも思うてか?」
伊吹は空中であらかじめ仕掛けておいたロープを…
「言うなああああっ!!簡単にネタばらししてんじゃねーよ!!」
そこ言っちゃ駄目なとこ??はあ……こいつ面倒くさい…。
「うっわ!ナレーターやる気0だよ!!手助けする気全くねーよ。」
伊吹は空中であらかじめ用意しておいたロープを壁にぶん投げた。ロープの先端には特性の矢じりのような物が付いており、校舎の壁に突き刺さった。と、言うか張り付いた。それを頼りに伊吹は校舎の壁にぶら下がる。………いろいろ疑問があると思うが、ギャグ小説と言うことで許してやってくれ。なんせ作者はバカだからな。
”ナレーターよ………今この私…いや我の悪口を言うたな………。<ゴゴゴゴゴ>(効果音)”
「この声………まさか作者!?」
あ、やべっ!!………そんなことないですよ〜作者さ…あれ??なんでそんな物を持っているんですか……?それは球場を照らすためのライトを支える柱ですよ。使い方わかってな…ギャーッ!!ちょっ…まっ……ガフッ………………………………
「………え?ナレーターさん………?ナレーターさあああんっ!!」
”伊吹は虚空に向かって叫んだ。”
「うわおっ!!作者がナレーターやってるよ!!…ってことは………ナレーターさあああぁぁんっ!!」
”黙れ伊吹。静と結婚させられたくなかったら、空気を読んでスルーしておけ。”
「やべーよ!作者は魔王性質だよおいっ!!世界崩壊するよマジで!!」
”ちなみにだ。貴様の親友は名字と名前を分けて、それぞれを逆から繋げて読むと『まおうさま』になっぞ。”
「えっ!?マジで!?………『うおま まさ』………『うおま』『まさ』………『まおう』『さま』………………本当だーっ!!って知りたくない事実知ったわっ!!俺の隣に魔王がいるとか!!つか、いちいちそういう小ネタ挟んでくんなっ!!」
”………ちなみにお前は名字を音読みすれば『かみのいぶ…』”
「言うなああああっ!!自分でも薄々気づいてるっつーの!!」
「そこにいたか上野 伊吹!!」
”突然、下から声がした。声の主はもちろん恭志郎。”
「ここであったが100年目………今から俺は貴様に決闘を申し込む!!」
”高らかに宣言した。”
「黙れっ!今それどころじゃねーんだ!!すぐにどっかに行けッ!!」
「うるさいっ!!私に味あわせた屈辱の数々を忘れたとは言わ…」
「伊吹くうううぅぅんっ!!」
どんっ
「がはあっ!!」
”恭志郎は今度は後からやって来た静によってぶっ飛ばされた。”
「伊吹くん!!私のお婿さんになって!!」
”手に持ったタキシードを差し出しながら叫んだ。”
「嫌だっ!!俺は決められたレールなんか走りとうないわっ!!」
”今度は上に逃げようと力を入れた。すると、”
バチンっ!!
「え?」
”なんと掴んでいた紐が切れてしまったのだ。”
「うっそおおおおおおっ!」
”一階の天井程の高さから伊吹は落下した。”
「えっ?」
”真下にいた静は上から落ちてきた伊吹を避けれなかった。”
ドサッ!!
「きゃっ!!」
「わっ!!」
”伊吹が抱きつくように二人は倒れ込んだ。”
「あ………」
”伊吹が固まり、静は顔を赤くして目線を逸らす。”
「え………っ、そ、そんな………伊吹くぅん……まだ心の準備が出来てないけど………あなたが私を欲しいと言うならいつでもい…」
ぽたっ
”静の顔に血が垂れる。”
「…………えっ?」
”そして伊吹の顔が近づいて来て、”
ドサッ
”地面に顔を打ち付けた。”
「い、伊吹くん……?」
”静が不思議に思い、伊吹に声をかけた瞬間だった。”
”急に伊吹がはねあがり、上を向き、鼻から真っ赤な液体が噴水のように噴出した。”
「きゃーっ!!伊吹くーんっ!!」
”白目を剥いて鼻から真っ赤な血を噴出する光景はとってもシュールだった。”
「ギャアアアアアッ!!伊吹がまた鼻血で死にかけとるっ!!」
”急いで屋上から降りてきた政が驚いた。”
「だ、誰かあ!!保険委員の昌子さんを呼んでーっ!!」
”政が大声で叫んだ。”
「大丈夫よ。政。もう私が呼んでおいた。」
”そう言ったのは真琴だった。”
「ま、マコッちゃん!!ありがと〜!!伊吹の命の恩人!!………で、昌子さんは??」
「もうすぐ来るわよ………あ、来た来た。」
シャーーーッ!!
…グシャッ!!
「大変遅れました!!患者さんはどちらですか!!」
”昌子はカートを押してものすごい速度で飛んできて、伊吹を踏んだ。”
「患者そこおおおぉぉお!!」
”政が指をさして叫んだ。”
「え?あ?きゃあああっ!い、伊吹さんっ!!しっかりしてくださーい!!」
”…………今日もこの学校は平和です………。”
「収集つかなくなったからって無理矢理終わらすな作者ゃああああ!!」
”真琴が空に向かって叫びましたとさ。<チャンチャン>(効果音)”
最後まで読んでくれた方どうもありがとうございます。
今回はいろいろネタをぶっ込んでみました。作者は楽しくて楽しくて仕方ありません(笑)
毎度毎度こんな駄作を読んでくれる方々に感謝感激の雨あられ………
と、まあ今日はここら辺で……また次回お会いしましょう。