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世界を救え

「そう言えば、この世界を救うためにはチカラが必要って言ってましたよね?あれってどういうことなんですか?」

「それについて詳しく解説しておこうか」

スカイさんはホワイトボードに向かう。

「俺らのチカラには、どうやらあの怪物たちを倒せるチカラがあるらしい。これは俺がすでに実践済みだ」実践って……スカイさん、あの怪物相手に戦ったんだ。

さすがスカトラの社長、度胸も一流だ。

「倒せるチカラと言っても、チカラの種類に応じてできることが異なるんだがな」

スカイさんがペンを取り、ホワイトボードに何かを書こうとすると……

「わあわあわあ!!!!」

帝夜さんがすごい声をあげてスカイさんからペンを奪い取る。

「……なんなんだ、お前は一体……」

「僕が書く!僕が書くから、スカイさんはきららに説明しとき!」

「……変な奴だな。まあいい。きらら、説明を続けるな」

「あ、はい」

……なんで帝夜さんが取り上げたかは分からないけど、何かしでかすんだろな、スカイさんがペンを持ったら……

「……と、この間にチカラの効果について詳しく説明しておくな」

帝夜さんがペンを走らせ、『目のチカラ』、『足のチカラ』、『耳のチカラ』、『脳のチカラ』、『手のチカラ』と書いた。

そして、その下にチカラを持つ人の名前を書く。

本力の人は赤で、その他は黒で。

手のチカラと脳のチカラの本力は『?』と記した。

すごく見やすい。

さすがスカトラで働いてる人だなあ。

スカトラって確か、書類もすごく見やすくて、それでたくさんの会社と協力しているらしいし……

「耳のチカラは俺が超音波を発するらしい。それで怪物は一発KOだ。ただ周りに人がいたら失神するから注意だ」

「一回やってたもんなあ。亜衣だけ無事だったから同じチカラを持ってる人だけに無効な無差別攻撃っぽいわ」

「そうですね。僕はなんともありませんでした。うるさかったですけど」

「亜衣から出た超音波で相殺されたんじゃない?ピンチになったら自動的に〜とか」

「それもありそうだな」

帝夜さんはそう言いながら耳のチカラと書かれた下にペンを走らせる。

『超音波を発する無差別攻撃。ただし同じチカラを持ってる人には無効』と書いた。

……どうでもいいけど字綺麗だな。

「足のチカラはまあなんだ、足が速いから脚力強いだろ?だからそれでまあ攻撃できるわけだ」

あやふやだなぁ……

「耳のチカラみたいに怪物に反応して作用する機能が存在しないんや」

帝夜さんがそんなことを言って、足のチカラと書かれたところの下に「特別なチカラなし』と書いた。

「で、手と脳のチカラはまだ本力が見つかっていないからなんとも言えん」

「え?どうしてですか?」

「怪物に反応する機能っていうのは、本力じゃないと自分の意識で発動せえへんねん」

「だから僕の超音波も発動したんですね」

「そうだな」

「知らないうちにやってる可能性もあるんやけど」

「きらりくんみたいに他力は怪物に対するチカラがないってこともあり得るからね」

「……そうだね」

「他力は基本自動的に発動する。だからきらりと怪物を同じ部屋に2時間閉じ込めてみたんだが……」

「なんの発動もしなかったんだよね」

……それってきらりさん、死ななかったの?

「死なないようにしてもらったからね。脳のチカラに」

「そんなものがあるんですか?」

「自分の完全なコピーを作る権限なんだって」

昴ちゃんがコクっと頷く。

すごいな、それ。

「でもそれって、チカラは引き継がれるとは限らないですよね?」

「確かにそうなんだ。ということで……」

嫌な予感に顔を望める。

「……無理やり連れてけ、昴」

「……ごめんなさい、きららさん!」

昴ちゃんが私をグッとチカラで抱える。

その瞬間、なぜか私の意識はぶっ飛んだ。

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