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第6話 過去の因縁にお別れを

 さて土御門高校の魔術闘技場は一見すると一般的な武道場であるが、ここの壁や天井、床には結界が巡らされている。

 この世界の訓練場としては対術式最高防御力の建物だと思われる。

 だが所詮は『魔術』という紛い物を信じている人間が作らせた建物。今、俺はその中央に立ち辺りを取り囲まれている。

 さてここの防御結界がどの位まで耐えられるのか、今から楽しみである。


 そして俺の周りにいるやつらはどいつもこいつも見覚えのある連中、真成寺剛とその困った仲間達である。そのリーダー格である剛は俺より2つ年上、あの真成寺香奈子の兄である。


 「よう、ご子息様。久しぶり」


 「先ほどから試験官が見当たらないが」


 「俺らがその試験官だ」


 そいつが、明らかに見下した目つきで俺を睨んでいる。

 こんなことだろうとは思ってはいたが、まあ、こんな小者でもここの責任者となれば相手にしない訳にもいかない。


 「それはわかった。ずいぶん久しいな。相変わらずこいつらと連んでいるのか」


 「俺らは変わりないさ。それよりもアンタはどうなんだ? あっちの世界から逃げ帰ったみたいだが……本家のご子息様って自覚あるんですかね?」


 無神経で逆撫でする一言。

 俺はため息を一つつくととりあえず会話に乗ってやることにした。


 「そりゃ、大変だったよ。ホントにね」


 「そいつは災難だったな。もっともおまえが送られた国の話は留学生らから聞いている。ずいぶん平和なところだってな」


 「平和? ……あぁ今はな」

 

 こいつはバカか? 平和だったところはサクラのところだけだ。

 どうやら向こうの情報が正しく入ってきていない様だ。


 それにしても剛の奴、明らかに挑発してくる……いやちょっと違うか。

 そもそもこいつらを挑発しているのはこの俺だ。

 だって、こいつらの金をうちの家が巻き上げて、その家の金を俺が湯水の様に使っているんだから。

 その上、俺がこの世界では成果を出さないでだらけている……これは向こう側からすれば腹立たしいハズである。

 まあ、それは相手に対してその様に仕向けているだけのこと。勝手に怒らせておけばいい。


 ただ一つムカツクことがある。


 別に下っ端がエラそうに言ったからではない。

 実際にキユやバーナード、ナナバなんてタメ口だし言いたい放題だ。

 それを一々怒っていたらキリがないし、バカの戯言は聞き流せばいい。

 当然、問題はそこではない。


 俺がムカついているのは、俺の頭上からエラそうにモノを言っていることである。


 俺自身身長が伸びないことについてコンプレックスを抱いている。

 それなのに頭の上からイヤミをエラそうに言われるとついつい感情的になる。


 本来、ここは相手の口調に乗らずスマートに相手にするところである……が、昔の因縁もあることから敢えて相手の口調に乗ってみることにした。


 「危険を感じたら避難、これって最高じゃないか。なので俺はさっさと帰るから代わりにおまえが俺の試験受けておいてくれよ。俺はこの場をさっさと逃げ出して家でゲームでもしているから」


 剛の顔が一瞬イラッとした表情に変わる……が、すぐに自分の頬を撫でるとその表情も作られた笑みに変わる。


 「そう……したいんですがね……上の許可が下りないんですよ」


 剛の口調が挑発するような言葉使いから急に『ですます調』に変わる。

 そして拳を握り締めワナワナと震えている。

 上からかなりキツく指示されているのだろう。


 ――なるほど、こいつはこいつなりに自分を抑えているのか。あの時の俺と同じだな。


 これ以上言い合いしても無駄な時間を作るだけ。

 ならば大人の対応で話を強引に戻す。

 

 「それは仕方がない。それでは進めてくれ」


 彼は俺が素直に従ったことがよほど予想外だったのか、いくらか呆気にとられている。


 「えっ……いいのか?」


 「おまえがそうしたいんだろ? 話が進まないからそうしてくれと言っている」


 「わ、わかった」


 彼はそう言うと、それ以降は挑発を入らず淡々と用件を進める。 

 まあ大凡であるが、彼が自分の心と違う仕事をさせられていることはわかった。

 尤も本気で挑んで来るのであれば彼女らが望む対応で彼らとの関係を終わらせようと思う。

 そして、剛はやりにくそうにチッと舌打ちをすると「じゃあこっちに来て」と俺を闘技場中央へと案内する。その際、「護符預かっていいか?」と手を差し出してきたので手持ちの札をすべて彼に預けた。


 「一応、断っておく。俺は魔法が使えないが俺が護符を使っているのはそれをカバーする目的ではない。それを理解したうえで預かってくれ」


 俺はそう警告した後、彼が指定した場所に立つ。

 剛は俺の言葉の意味を理解していないのか不思議そうに護符を手にする。



 ――さて、ここから仕掛けてみますか。



 「何ならそれ燃やしても構わんぞ。どうなっても責任はとれないがな」


 これで剛の奴、どう出るか。

 奴は俺が護符を持って対応するものだと思っていたはずだし、上からも『魔術ではない護符は使わせないように』とでも指示されていたハズだ。



 ならば俺の言葉の意味を彼ならどう捉えるか?



 彼はしばらく考えた後その護符をビリビリッとやぶり始めた。


 「燃やしたらここが火事になるので廃棄した。これでいいのか?」


 ……残念ながら彼は意味を理解していなかったようだ。

 一応俺は警告した。

 せいぜい護符無しの俺が魔法とやらでコテンパンにされるところを想像するといい。


 「……それで試験内容は何になる? 容量試験か施術試験か? それとも――」


 俺の周りの彼らが不気味な笑みを浮かべて構え始める。俺は彼らをギロッと睨み付ける。


 「なるほど。格闘形式でやるんだな?」


 俺の問いに剛が答える。


 「そうだ。一応上からは格闘という形の指示が出ている」


 「つまりは、『俺を潰そう』ということでいいか?」


 俺を異世界に送った彼らの上層部ならそう考えていてもおかしくはない。

 今、俺を潰そうとしている、もしくは――


 「スマン。俺もよくわからん。ただそう捉えられても致し方ないと思う」


 潰すつもりはないのか? それでは違う目的か。

 いずれにしても敵対行為には変わりない。


 「ほう……では責めはおまえ等の上層部でとってもらうとするよ。尤も何か問題が生じればおまえ等は彼らからトカゲの尻尾切りのように切り捨てられるだろうがな」


 これは俺なりの最終警告である。

 その上でどう動くか。

 その結果がこれである。

 

 「ちなみに香奈子から伝言を預かっている『無事合格できたらお会いしましょう』だってさ」


 剛がそう言うと他の連中がケタケタ笑い出す。

 はい、挑発を確認しました。つまり周りの連中は俺を潰す気の様だ

 一方で剛は淡々と目的を熟すバーナードみたいに無表情で様子を窺っている。

 まぁどう考えているか知らないけど……この時点で俺は全員敵として認識した。



 ――ただ、実力差を見せつけて一瞬で終わらせてもつまらないので、彼らの作法に則ってお相手することとした。



 「それでどうするんだ、先輩として誰かが『魔法』とやらの見本を示してくれるのか?」


 俺の対応に首を傾げ始める剛。

 この様子を見て彼がどう考えていたか何となく理解した。

 彼は以前の俺とは違うと感じている様だ。

 そりゃそうだろう。あれだけ経験を積まされたのだから『逃げるようにサラッと躱す』ことはもうしない。だから奴は違和感を感じているのだ。

 

 彼が違和感を覚えている最中――


 「俺、あいつやっちゃっていいか?」


――とサブと思われるデブに背後から声を掛けられ、剛はビクッとした表情で振り返った。


 「お、おう……じゃあおまえからでいい」


 「なら容赦しねえぜ」


 デブはニヤニヤしながら俺の前に立ち止まった。


 「ご子息様よ。俺が魔法ってものを教えてやるよ」


 「なるほど――でもちょっと待ってくれ」


 俺が指をパチンと鳴らすと建物全体がズズンと地震のように揺れ始める。二、三秒経つと揺れは収束した。


 「な、なんだ……なんだ?」


 剛が不安そうに辺りを見回すが、このデブは「俺に怖れて建物もビビって震えているぜ!」と盛大な勘違いをしている。


 「――まぁ気にするな。さておまえは魔法とやらを使えるようだな。まずはこの俺にそれを教えてくれよ」


 俺がそう誘うとデブは易々とその挑発に乗る。


 「じゃあ教えてやるよ。――我が炎よ、立ちはだかる雑魚を焼き尽くせ『ファイヤーボール』――」


 彼がそう言うとバレーボールくらいの火球が彼の手から現れた。


 「ふーん……これがファイヤーボールね」


 どう見ても相手を大やけどさせるくらいの炎だ。

 正直、思ったよりは強力なものだ。

 それが勢いよく俺の方に向かう。

 しょうがないのでその火球を片手で受け止めた。


 「馬鹿め、焼き尽くされろ!!」


 デブはそう意気込む。

 実際、それなりの火力はある。


 ――が法術師が使う程の火力がない。


 実際、向こうの法術や法力と比較すると、術の詠唱自体が正確ではない上、力も弱い。

 例えて言うなら、低性能のパソコンで無駄なプログラムを多用した感じである。

 俺の手はヒリヒリするくらいの感触はあったもののこの程度なら問題はない。

 

 「あのよぉ……『おまえ、教えてやるよ』って言いながら適当な事をするのはやめてくれないか」


 「な、なんだと!?」


 「何なら逆に俺のレッスンを受けてみるか? お代はいらない……といっても仕掛けてきたのはおまえだから拒否権はない」


 「何をエラそうに言っているんだこの野郎!」


 デブはそのファイヤーボール……という紛い物に手を差し出し気を送っている。多分、奴らが言う『魔法の魔力を追加で注いでいる』というやつだろう。それでも威力の向上は差ほど認められない。


 「無駄だ……教えてやるよ。まずその一な。実力に見合わない法力……おまえらの世界の魔力な、それで術を掛けても大した威力にならない」


 俺がフッ……と一息掛けると火球は消えてしまった。


 「な、なんで!?」


 彼は信じられない顔で呆けている。


 「だからこのように消えてしまうんだよ。続いてその二だ。正しくイメージして詠唱すること。だがある程度熟練されるとこの様に……」


 そう言って指をパチンと弾く。

 するとデブの身体から炎がに立ち上がり、「ぐあああああ」と悶絶しながらその場に転がった。


 「こんな感じで無詠唱で施術をすることができる」


 なお、これは俺の法力を使ったものではない。

 これはデブが使った魔力という紛い物を法力に変換して、正確に施術しただだけに過ぎない。

 もしこれが魔術ではなく法術であったのであれば、これが本来のデブの能力である。

 だが残念な事に紛い物を学んだから本来の威力は発揮できなかったのだ。


 「正しく学んでいれば焼き豚騒にならないで済んだのにな……はい、終わり。次に移ってくれ」


 俺は彼らにそう促す――が、彼らはただオロオロと狼狽しているだけで何もできないでいる。

 今、目の前ではデブは今、火だるまで悶え苦しんでいる……がそれなのに誰も助けようとはしない。

 見捨ている……というよりかは『そんな話は聞いてないぞ』と言わんばかりに唖然としている。


 ――ど、どういうこと? 味方がピンチなのに誰も消火しないのか?!


 正直、この状況は俺にとっても想定外だ。


 「お、おい。誰かチャーシューになる前に火を消してやれよ」


 俺は呆然と立ち尽くす剛に対して火を消すよう指示したところ、俺の声に我に返ったのか慌てて仲間に指示をする。

 今のうち治癒できれば大事に至らずに済む。

 

 ――デブよ、チャーシューにならずに済んだな。


 もし、これが俺の法力で対応していたものなら既にデブは消し炭になっていた上、この闘技場は魔術結界ごと炎に包まれたハズだ。

 まぁ、この程度ならこいつら数人も掛かれば鎮火できるハズ。


 ……なのだが、こいつら数人がかりでも火は消えない。いや消える気配すらない。

 そのうち剛が顔面蒼白で俺の方を見る。

 

 「わ、悪いが消火を手伝ってくれ。た、頼む!」


 「マジ?! コレくらいの火くらい消せないの?」


 「無理だ、消えない!」


 おいおいおい……あんだけ息巻いてそりゃないだろ。

 それに今の俺ではそれは不可能だ。なぜなら――


 「残念ながら俺の法力だと、その火を打ち消す為の波動に今のおまえ等の身体が耐えきれない。逆におまえらの魔法ならなんとか出来るんだろ?」


 「そ……それは……」


 歯切れが悪い。

 まぁ、こんな感じではそうなのだろう。

 しょうがないので彼を畳みかける。


 「俺の護符は小さなものには効果を発揮するんだが、残念ながらそこにバラバラに散ってしまっている……これではもう使えない」


 希望を打ち壊した挙げ句責任を剛になすりつける。当然、皆一斉に剛を「どうするんだよ……」と責めるが……


 「残念ながら対応能力がないのに試験官をするおまえらにも責任がある」


と俺が全員を詰るとみんな絶望的な表情で必死にデブの消火活動にかかった。

 しかし困ったことだ。

 このままでは重度の熱傷で彼は確実に死ぬな。

 まぁ、保身的な対策はしているが、このまま雑魚如きを焼き殺すというのも立場上かっこが悪すぎる。


 ――せめて安楽死させてやるか? サクラの奴スゲー怒るだろうな……


 ふと怒っているサクラの顔が頭に過ぎった。

 ん、サクラ?! そうだ、あいつなら何とか出来るかもしれない!

 そう言えば何か様子を見るようなことを言っていたな。ならばこの近くでこのやり取りを覗き見しているに違いない。



 「サクラ! そこにいるのわかっている! ちょっと悪いが手伝ってくれないか!」



 俺はでかい声で彼女を呼んだ。

 すると案の定、闘技場教官室から顔を引きつり怒りを露わにするサクラ、そしてその背後から仁美がヌシヌシと現れた。

 彼女らが動き出すとようやく自体は沈静化に向かう。

 仁美はすぐにデブを消火し、ヒーリングに掛かる。

 なるほど、流石は緑の杜人だけあって治療術は得意とみる。

 一方、サクラはというと……剛と俺の前に立ち、ギロッと睨む。

 そして手の平を振り上げ、剛と俺の頬をひっぱたいた。


 「何を怒っているだ。こちとらまだ全力を出していないのに」


 そして剛も「わ、私は上に言われただけです!」と弁解するが、サクラは再び剛を平手打ちにした。


 「何言っているの、キミ達ボクにテストって言っていたよね? これテストじゃないじゃん。これイジメだよね」


 そして再び俺を睨み付けるサクラ。

 手の平を振りかざしてきたので今度は手の甲で防いでやる。


 「キミ、この世界で人殺したらどうなるかって知っているのか!」


 「知っているさ……だから外見てみろよ」


 サクラはジッと俺を睨み付けていたが、ハッと何かに気がついた様な表情に変わり、外を飛び出す。

 そして30秒もしないうちに再びこの場所に戻ってきた。


 「キ、キミ……外には武装した青い連中が取り囲んだいるんだけど……何をしたんだの?」


 そりゃそうだ。

 あっちの世界では決闘行為はアウトだ。


 「あぁ。あっちの世界では全力出す訳行かなかったからこっちの世界に転移させた」


 そう、俺がここで始めに指を弾いたのはこの学校ごと我が領土に転移させたため。

 仮に死人が出たとしても我が国の法では問題はない。それに死人が出たとしても向こうの世界に戻す際にそいつの複製品を創造してやればいいだけのこと。


 「それなのに……どんなに腕が立つのか期待してみれば、なんてことはない……蓋を開けてみたらおままごと程度の実力だったとは……」


 「だからといってあれはないだろ! 一歩遅ければ焼き豚だぞ、焼き豚!」


 サクラはそう言って、仁美に治療されぐったりと横になるデブを指示した。


 「おまえも何気にヒドい奴だな。それにあいつから『焼き尽くされろ』って言って施術してきたんだから、結果的にあいつの自業自得だ」


 だがサクラの口調は衰えることはなかった。


 「何言っているんだよ! あいつはバカだから自分の実力がわからなかったからそうなったんだよ」


 サクラは再度暴言を吐く。本音を言えば俺もあのデブ気に入らなかったのだが、彼女も同様にそうだった様だ。

 でもバカはサクラにも言えること。


 「バカがバカって言っても説得力がないぞ」


 「何っ!」


 サクラは俺の胸ぐらを締め上げるが、逆にその場で関節技で組み伏せた。

 すると女性の悲鳴が聞こえた。

 無論、サクラはうなり声こそはあげているが悲鳴は彼女のものではない。

 声がする方向に目を移すと、仁美がそこにいた。

 誰かに何かをされた……という訳ではなさそうだが。その場にしゃがんで完全にパニックに陥っていた。


 「ブルースターが……ブルースターが攻めてくるぅ……!」


 どうやら緑の杜人である彼女はあの戦いの惨劇の記憶がフラッシュバックとして甦った様だ。


 「あぁ……嫌な思い出が頭に過ぎっているのか」


 俺はサクラの組み伏した手首を解放してやると、


 「おいサクラ。言っておくがおまえが全力でヤレって言ったんだぞ。煽ったおまえらにもある……とはいえ人見さんには申し訳ないことをしたなと思っている」


と言いながら彼女の胸ぐらを締め上げる。


 「悪いが俺の代わりに彼女を宥めてやってくれないか?」


 「はあああっ?! 何勝手なことを言っているんだ!」


 サクラは俺の提案を聞き、ブチ切れた。

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