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【side】Restart  作者: 漉凛
1紀生 過去編1
3/20

1.貢路 愛珠海の過去(1)

初っ端から暗いシーンが入ります、ご了承ください。『Restart』出てくる主人公の話です。



ーーー私は今日死ぬだろう。






私は白井(しらい) 愛珠海(あずみ)


私は前世の記憶を持っている。


前世の私の名前は貢路(みつぐろ) 愛珠海(あずみ)、これは私の最後の方の記憶。




私にとって思い出せる思い出は少ない。

生きている時間がまだ少ないから思い出が少ないともいる。

私は生まれてからもうそろそろ16年がもうすぐ間近に迫っている。

でも、私は次の誕生日までは生きられないだろう。




私の誕生日は一日ずれている。

今日は3月25日、あと1週間で私の偽の誕生日だ。



机の上には兄弟がお見舞いとして置いていった青のカーネーションがある。

さっき庭でとってきたタンポポを持ちながら今までのことを思い出す。





私は名家の生まれで、生まれた時からいろいろと制限されて生きてきた。

勉強の時間は一日決められたものをすべてこなすこと。

親と話す時間はほとんどなくて唯一普通に話すとしたら父方の祖父母ぐらいだった。



親は一年に一度帰ってくるか帰ってこないかで冷たい親だといわれているがそれは勘違いだろう。

私が家を出る前に手紙を私の両親の部屋に置いてきていた。

きっとその手紙を読む頃には私はこの世にいないだろう。



長い一生だった。

他の人にとっては短い一生だったかもしれない。

私にとっては一日一日が長くて今日まで私はこの日が来るのを待っていた。



産まれた時から私は死へのカウントダウンが始まっていた。

物心つく頃にはいつ自分がいなくなるか大体わかるようになった。

明確な日にちが分かったのは今から5年前の時期だろうか。



5年前から私は同じ夢をよく見るようになった。

自分が病院の一室でただ眼を閉じて寝ている姿を。

目を閉じて眠っているようにみえるが私は息をしていない。

つまり、私は死んでいたのだ。



私には昔から他の人に言ったことがないことがあった。



それは未来が見えること、また過去も見ることができること。

言ったとしても誰も信じないことは分かっていたから誰にも話さなかったということもあった。

私が持つものは普通の人は持っていない。



そう気づいたのはいつだっただろうか、忘れてしまった。



いや、思い出したくなかった。



毎日違った日々を過ごしながら私は生きている。

人間にはそれぞれの生きる歯車がある。

その歯車が止まった時はそれはその人が死んだということだ。




生きるとは何だろうか、死ぬとは何だろうか。


次回の投稿は明日の20時です。

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