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 ゲームをしていたらすっかりと日記のことを忘れかけていた。ちょうど寝ようと思ったところで慌てて書いている。私の友人はどうも知らない人とゲームをするのが好きらしく、すぐにTwitterで募集をかけるのだ。まあ二人でゲームをやり続けても話題がなくなるのでつまらないものだが、知らない人とやるというのも気をつかってしまうものがある。ゲームを楽しむというより会話を楽しむことがメインになりがちだ。

 まあオンラインゲームなんてのは知らない人と仲良くなってなんぼみたいなところがあるので、それでいいのだろうが。チャットなどを使えば話すのが苦手な人でも多くの人と社会的な交流をもてるので、人と関わりたいという社会的欲求が満たすことができる。よく考えればTwitterとかInstagramはオンゲのゲーム要素を取り払って交流をメインに据えたアプリケーションということもできるかもしれない。

 ボイスチャットを使ったゲームといえば、最近ではamong usというアクション人狼ゲームのようなものが流行で、何回かやってみたものだ。ただ私自身はチキンなのでわざわざ人を集めてVCをやろうとは思わない。どちらかというと一人でいることが好きな人間なのだ。もちろん社会的欲求もあるので、その塩梅は実に難しいところだが。

 例えば酒の席で、トイレにいき個室に入るとふと帰りたくなってしまう。大勢で話して笑うことは楽しいのだが、それが二時間三時間と続くと嫌になってくる。私はそういった非常に面倒くさい性格をしている。もちろん嫌われるのが怖いのでそんな心情は露とも出さないが、とにかくそうなのだ。


 嫌われるのが怖いといえば、私はとにかくこれが強い。私がダークヒーローに憧れているという話はしたと思うが、思うにダークヒーローにそのような憧憬を抱くのは私の心の弱さの裏返しなのだろう。何かといえば、他人に嫌われることを極度に恐れる私に対し、彼らは他人に嫌われても貫くような信念を持っているのだ。時に悪と踏みにじられ、罵倒を浴びてなお、恐れることなく自分の信念を貫ける。そういった姿に憧れるのだ。

 私にとって逼迫するような生命の危機というのは現実味のないものだが、社会的な憎悪や敵意というのは実に身近に潜んでいる。だからこそ私はそれを恐れるし、それを恐れぬ人に憧れる。いつかそんな小説を書いてみたいものだ。というか、頭の中には設定があるので、いつか書いてみよう。

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