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先日スパルタンレースに参加したので、足が痛い。特にひざ上の太ももが焼けるようだ。階段の上り降りが非常につらい。参加も四回目となれば慣れたもの、とはさすがにいかない。やはり大変なものは大変だ。あと相変わらず槍投げがうまくいかない。坂道がつらいので、ランニングに加えて坂道ダッシュみたいなのを加えたほうがいいのかもしれない。
ところで昨日応用情報技術者試験の勉強をしていたら面白いワードが出てきた。そのひとつが認知バイアスというものだ。ワードとしては知っていたのだが、意味はいまいち理解していない単語であった。Biasという単語は元来「傾斜」の意味を持つらしい。転じて、偏りという意味になる。認知の偏り、つまり自分の考えの歪みだ。Googleさんによると認知バイアスの意味は下記のようになる。
認知バイアスとは、人間の思考や判断に影響を与える、無意識的な偏りや歪み、つまり、合理的な判断や思考を妨げる心理的な現象のことです。経験や先入観、感情などが影響し、物事を自分に都合よく解釈したり、誤った判断を下したりする傾向です。
この意味を知ったときギクリとした。なにをかくそう、私はこの認知バイアスに当てはまるのかもしれないと思ったのだ。なにせ私は自分に結構自信がある人間なので、最初にこうだと思ったことからはなかなか離れることができない。特に最初に入手した情報に左右されやすい。そのためそのほかの可能性を無意識的に排除してしまうのだ。
思い起こされるのはやはり仕事での出来事だ。「こういう問い合わせがありました」と上司に報告し、「これは確認したのか?」となると「いやしていないです」となる。なぜなら私は電話越しに入手した情報から勝手に推測をたてそれを前提に話しているので、なぜこの人はいまさらこんなことを聞くのだろうと思ってしまうのだ。それをもっと丁寧に説明できる技術があれば別なのだが、私のメモリは非常に少ないのですぐさま事象を綺麗に説明などできない。一度文字に起こしてまとめる必要があるのだ。
そんなわけで、7割がたは私の予想通りなのだが、残り3割くらいはもっと前提的なことを見落として無駄に時間を食ったりしているだけだったりする。
今日も一件そのようなことがあった。「社内システムのAにログインできません」という問い合わせだ。管理者画面から見た感じ、特に問題はなさそうだ。一応ログインの失敗などをリセットするが、やはりログインできないという。結局パソコンに直接接続して画面を見てみたところ、ログインできないのは「社内システムB」であったというオチであった。社内の人間はPCに明るくない人も多いので、十分に想定できるリスクではあったのだが、最初に与えられた「社内システムA」という情報に囚われ、その中でのエラー原因を探ってしまっていたのだ。
これは些細な問題であったが、場合によってはより重大なミスにつながる。できることなら私はこの認知バイアスを防ぎたい。Geminiに相談したところ、いくつかの具体的な解決策を提言されたが、簡単なことから始めたい。強いてひとつやるとしたら何かと問えば、自分の考えを反証してみることだという話があった。つまり心の中に逆張り厨を飼うということだ。
そこで、待てとなる。私はいつしか心の中に逆張り厨を飼っていたことがある。なにせこの日記の中で作り上げた人格であった。しかしアイツに言い負かされてからというもの、腹もたつので出場を抑えこんでいたのだ。正直名前も忘れてしまった。今日はもう終わりたいので出さないが、そろそろ再出場を考えたほうがいいだろうか。




