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久しぶりに異世界のお話でも考えるか。書くのは嫌いだが、考えるのは好きなのだ。考えるというより、妄想だ。寝るときはいつも妄想している。最近寝るときの妄想もパターン化されてしまっているので、新しい妄想を考えたい。
モンスター転生ものなんてどうだ。私が生まれて初めて読んだモンスター転生ものは『転生したらスライムだった件』だったと思う。いやもしかしたら『蜘蛛ですが何か』かもしれない。どちらも夢中になって読んだものだ。特に蜘蛛ですが何かが私に与えた影響はかなり大きかった。それまで当然のものとして受け入れられていた異世界のスキルシステムについて、なんとなく存在しているものではなく恣意的に組み込まれたシステムという解釈をとっていたのだ。ゲームに由来するスキルシステム、レベルシステムは読者にとっても馴染み深くわかりやすいもので、小説家になろうでは瞬く間に当然のものとして受け入れられた。
だが、現実にそのようなわかりやすい指標は存在せず、当然現実がベースとなる異世界にもそのようなシステムがあるのはおかしい。当然のものとして受け入れられてしまっている異世界システムの歪さを暴くような、アンチテーゼを含んだお話であった。
それはそうとモンスター転生ものに一番重要な要素は、何のモンスターになるかということだ。個人的にはドラゴンか、うーんとか考えていたのだけど、よく考えたら私の一番最初に書き出した小説は転生ものだった! 主人公は鳥、相棒は亀というなかなか奇抜な組み合わせであったな。ちょっと久しぶりに続きを書いてみようかな。そう思ったので今日はいったんここで締めよう。




