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 なんも書くことがないな。なんか書きたいことあったけか。生活がルーチン化してきたので変化がなく、なおさら書くことがない。これ以上何かを変えるのもいいかげんしんどくなってきた。でもいつか動画投稿とか小説とかも書いてみたいなあ。本気で取り組んだら面白いんじゃないかと思う。書くことがないので、小説の設定でも考えてみるか。



例えばそれは、シャツについたシミのようなものだ。

「どういうこと?」

不便はないけど不快ってことさ。

「じゃあまだマシね」


何が?


「真っ白なシャツなんて、しょんべんの臭いがするもの」


科学技術の発展は人類を豊かにしたが、平等にはしなかった。

拡張した個人の権利は「できる者」と「できない者」を明確に分断する。

やがてその乖離は、破滅的な戦争を呼んだ。


俺は「できない者」だ。

それは生まれたときから決まっていたことで、スラムのしけた娼婦が降ろし損ねたクソガキでしかない。ガキのままでかくなって、遺跡のジャンクを漁って日銭をかせぐスカベンジャーでしかない。


「よう、塵釣り(アンハッピー)。聞いたかよ遺跡の噂」


「なんだケム。また遺跡に美女の幽霊が出る夢でも見たか?」


体毛の濃い大男、けむくじゃらのケムと呼ばれている、がご機嫌な様子で近づいてくる。

遺跡の噂なんてのはたいてい碌でもないし、良い噂だろうとせいぜい上質なゴミ(・・)が残っているとかそんな話だ。


「いいから聞けよ」


むさい男が顔を近づけられ、眉が寄る。

くせぇなこいつ、最後に風呂入ったのいつだよ。


「黄金の部屋、知ってるか?」


「お前はバカか? 違う、バカだから金色が好きなんだったな。すまん」


「ぐへへ、そりゃあ誰だって金きらは大好きだぜ。俺も、もちろんお前も好きなはずだ」


「たしかに金きらは好きだ。だが、俺は存在しないものを好きになるほど夢想家ロマンチストでもない」


「そう焦るな童貞野郎。女と財宝は焦るほど遠のくんだ。いっかい俺の話をきけって」


このバカの話を要約するとこういうことだった。

俺たちが普段、ジャンクを探しに潜っている機構遺跡、そこのとある隠し通路の奥に、黄金の大扉があるのだとか。そしてその中には誰も想像できないほどの莫大な財宝が眠っている。しかし黄金の扉は固く、どんなに強い力で叩いても、戦槌でぶん殴っても、びくとも動いたり欠けたりしないそうだ。なので例え黄金の扉を見つけても、結局誰も開けることができないらしい。


「その噂なら以前聞いたことがある。機械漁り(スカベンジャー)の競合相手を減らすために、根も葉もない噂でも誰か流してんだろ。なんなら壁に黄色いペンキで扉の絵も描いてるかもな」


「とに、夢のねぇ男だなお前ってやつは。でもまあもう少し待て。実は今回は、いつもと違うんだよ」



なんかここまで書いて面倒になってきた。

続きは気が向いたらということで。というかこれ設定じゃないよな。

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