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 ちょっと前から曲を作ってみようと思い立って触っているのだが、当然というか簡単にはいかない。拘らなければいいのかもしれないが、なんか気持ちの悪いメロディーになりがちだ。そこらへんはまだ私の知識が不足しているのだろうな。頑張って続けられればそのうちできるようになるのかもしれない。

 小説や絵を書こうとしたときもそうだが、これだけ多くのクリエイターがいることを恐ろしく思う。なぜ続けられるのだろうか? 本当に楽しいのだろうか? 私にはいまいち分からない。受験勉強のときもそうだ。一日数時間、それをずっと繰り返す。やってられるか。生命維持に必要なものでもない。大きな変化があるわけでもない。でもそれをできる人間がこの世には大勢いて、もっとも分かりやすいものでは作品というものに昇華されている。解せないことだ。でもそれはきっと、性質そのものが違うのだろう。職人気質というやつか。黙々と作業に没頭して、それを続けることができるのだ。

 それを恐ろしく思うのは、私が自分をそこそこ何でもできる人間だと驕っているからだろう。そんな私にできないことを、これほど多くの人間ができてしまう。今では自分を凡人と思うように努めているが、それでも自分を特別に思いたい気持ちをなくすことなど難しい。だがこの現実は、私が凡人であることの証左そのものだ。気質といったが、それは言い訳の一つでしかない。気質など関係ない。できる者にはできるし、デキない者にはできないのだ。だが一回で斬り捨てる必要はないのだ。人生は多分、あと五十年くらいあるし、諦めず挑み続ければいい。私は飽きっぽいが、意外と諦めが悪いということに最近気づいた。こうして小説家になろうにかじりついているのがその証左だ。絵を描くのも、プログラマになるのも、動画を作るのも、曲を作るのも、いずれは全部やればよい。それだけやることがあるというのは、きっと悪いことではないのだ。なにせ伴侶もいない人生だ。自分のためだけに生きるのなら、やらなければいけないことは多過ぎても困ることはないだろう。

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