23 12/31
今年最後の日記になる。夜は書けそうにないのうで昼のうちに書いてしまおうと思う。今年の出来事を振り返ってみよう。
先ず一月。一月から主任が移動になって、私が実質現場のナンバー2になったのだった。これも随分と昔のことに思えるが、実際は一年ほど前の出来事であったらしい。同時にkeeperもなくなったので、仕事量的には大きく変わりはなかったように思う。ただなんというか責任ある立場というのは無意識にでも気を張ってしまうものだなと思わされた。アルバイトさんや後輩の前では努めて明るく振る舞っていたし、四月の移動がもう少しという段階になり、仕事を下ろし終わったころには一気に気が抜けたことを覚えている。なんとまあ、自分でもそこまで気を張っていたことに気づいていなかったのだ。
新しくアルバイトが入ったりとあれこれあったが、1月から4月はつつがなく過ごしたと思う。お金もほとんど使わなかったし。ただガチャに五万くらいつっこんだのはあそこらへんだったか。あと本格的に健康習慣をつくろうと取り組んだのもその期間であった。最近はやっていないが、リングフィットアドベンチャーを毎日かかさずやっていたのだ。それから散歩にもいくようになった。近くに綺麗な川があって、それに沿って上流に歩いていたのだ。あそこはなかなか良いランニングコースであった。歩き慣れてきたころにランニングを始め、それはこっちに来てからも継続している。
四月からは東京での生活だ。ラッキーだったのはレオパレスがなかったので、比較的いい場所に住まわせてもらっているという点か。家賃が安いのはこの会社の良いところだ。我ながらこれ以上はそうそうないと思っている。これより広くても逆寂しいぐらいだ。
こっちにきてからは友人と会う機会が増えたので休日が比較的忙しくなった。向こうにいたころは休日なんて一日家にいるものだったので金だけはたんと貯まっていたのだが。今はボーナスがなければ毎月収支がマイナスだ。
仕事も情報システム部とあってスタンドとはやることが全然違う。慣れてきたのはけっこう最近であると思う。今でも五日間連続で働くというのはけっこう辛い。仕事については特に詳しいことも語るまい。これといって特別な出来事もないし。ただ改めて感じるのは、やはり私はパソコンを使った仕事をしたいということだろうか。私は機械がなんとなく好きなのだ。なんとなくとつけたのは、好きというほどでもないと思ったからだ。
こっちにきてからの出来事のひとつといえば彼女を一瞬作ったことだろう。私にとってコンプレックスでもあり、同時にそれほど良いものなのかという期待もあった。ただ現実は創作ほど美しくない。一緒にいるだけで幸せを感じることもないし、キスなんか気持ち悪いし、性行為はただの奉仕に思えた。結局たったのは最初だけで、それいこうは上手くいかなかった。色々と考えるのが面倒くさくなってすぐに分かれたのだ。言ってしまえば逃げただけとも思える。これについてはまた向き合わねばならないときがくるのだろう。
夏は北海道にいった。高校のころからの友人で、本当にいい奴等だ。頻繁に会うことはないが、ときたま連絡をとったりしている。彼らはすぐに結婚するだろうなと思っている。いつもつるんでいるメンツは、ちょっとオカシイ人が多い。変な人間というほどではないが、何かしら少しだけ世間とズレている。自分でこういうことを言うのも中二病みたいで嫌だが、私も世間の普通とは少しだけズレているところがあるように感じる。でも私は多分、常識人ぶることが大事であるという潜在意識が強いから、皮を被ることがうまくなってしまったのだ。だから普通の人に普通らしい普通のプライベートな話題を振られたときにすごい困る。私のプライベートの趣味はいわゆる「普通」らしいものがあまりないと思えてしまい、それを隠しながらどう乗り切るかという思考になってしまうのだ。
うーん、こうして振り替えってみると意外と印象に残るできごとって少ないものだな。さすがに二十五年も生きていれば、生きるという出来事に慣れてき始めているのかもしれない。どれほど美しい風景も、感動的なストーリーも、予想がつけば流れるものだ。そういう意味では怒りや恨みのほうが人生を濃くするためのスパイスとしては有効性があるように感じる。マイナスではあるが、感情を動かされることは同じだしな。そこらへんはあえて話題にしなかったが、しっかり覚えている。ああ覚えている。ま、そこを根にもってもしょうがない。会社関係の悪口はすべてここで吐き出し、外では一切出さないようにしている。そのほうがいいだろう、多分。
夜は友人と年越しの予定だ。せっかくの年末、楽しんでいこうではないか。無論、来年も良い年にしたいと思っている。
初心わするべからず。私が最も恐れているのは何か。それは退屈という地獄だ。来年も心を上下に揺する出来事をたくさんできるように精進しようではないか。




