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 昨日の飲み会は最悪だったなと振り返りたい。そもそも俺のまともな知り合いがほとんどいないじゃねぇかよ。どうなってんだ。ずっと格闘だかなんだか、それか学生のころの知り合いの内輪の話をしているし。マジで一軒目で帰りたかった。一応二軒目まで頑張ったけど、ほんと速攻帰りたかった。あいつに誘われてももういかん。

 あとリア充圧がすごい。年上の人間と飲みにいったりするときもそうだが、彼女は? とかほぼ必ずそれ関連の話題を振られる。いないよ? いなくて悪うござんしたね。こういうのがあるから形だけでも結婚してくれる女の人いないかなと思ってしまう。

 これに名前をつけたい。飲みの席で結婚もしてなくてパートナーがいない人間にコンプレックスを植え付ける発言について名前をつけたい。リア充ハラスメントとかどうだろう。もう誰か言ってそうだな。調べてみたら言っている人間はいたが、そこまで出回っている言葉ではないようだ。リア充だと意味が広義になりすぎるので、もう少し限定的な言葉のほうがいいだろう。

 シュガープレッシャー。これなんてよくないだろうか。シュガーとはパートナーのことだ。そういった類に関する圧力だ。シュガープレッシャーはハラスメントと違って一人ではなく全体の空気によって作られるのだ。そういった「お前は場違いで異常な人間だ」という空気が各々の人間により形成され、それが圧力となって重くのしかかる。だが私はくじけないぞ。飲み会なんてそんな頻繁にあるわけじゃないからな。黙って笑って過ごせばいいのだ。


 奇しくも今日はクリスマスであるという。リア充の日ともいう。正直いって街にリア充が何人いようと私はそこまで気にしないし爆発しろとも思わない。彼らは私に干渉してこないからだ。シュガープレッシャーがないわけではないが、彼らも同様に私に一切の関心がないことを知っているので安心できるのだ。

 でも現状私は生物が本来成さねばならないことを放棄しているわけだから、そういった意味では当然の圧力を受けていると言ってもいいのかもしれない。マジで結婚とか考えるだけで面倒くさいな。私は自分の趣味について普通よりも秘める性分にある。もし結婚しても言わないと思うので、そうとうストレスを貯めることになりそう。

 今日は友人に誘われてキリスト今日のクリスタルパーティーみたいなのに行くことになっている。私は信仰心とはかなり縁遠い人間だが、そういったコミュニティがときに孤独に有効であることを知っている。だから布石を打っておくという意味でありかと思ったのだ。将来友人がみな結婚するか死ぬかして孤独に耐えきれなくなったときに、どっかの宗教でも入ろうかなと思っているのだ。

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