23 11/12
最近はめっぽう寒くなってきた。さすがに冬がきたというわけだ。冬とえば雪だが、雪と聞くと思いだすワンシーンがFF14の蒼天のイシュガルド、OPムービーになる。主人公が奸計に嵌められ英雄から一転、追われる身となって雪国であるイシュガルドに国外逃亡するのだ。吹雪のなか厚い雪を踏みしめ、顔を隠すように深く被ったフードの下、鋭い眼光はいったい何を見ているのだろうか。というような始まりのオープニングムービーになる。
FF14でいえば私はこの蒼天のイシュガルドという章が一番好きだった。一番『冒険感』があったのだ。最初の墜ちた英雄という設定も好きだし、長年続くドラゴンと人の戦争というのも正統派ファンタジー感があって良い。竜詩戦争という名前もカッコいいし、カッコいい名前代表である円卓の騎士も出てくる。
今思ったのだが、円卓系のキャラたちってだいたい悪役だよな。FF14でも当然のように悪役だったし、他の作品でも悪くて癖の強いやつらが集まっているイメージだ。魔王軍四天王みたいな感じだ。体が変貌した策謀のジジイキャラ、負けん気の強いセクシーキャラ、よくケンカする筋肉キャラ、血に飢えた狂気キャラ、臆病なショタ、あるいはクソ生意気なガキ、上に絶対忠実な下僕キャラ、会議に出てこないヤツ、リーダーはだいたい冷徹系で部下の諍いにあまり口を挟まない。
いまさらだが、私はどういう系統のキャラが好きなのだろうか。前に書こうとしてたヒロインは「信念のある女の子」だったので、そういうのが好きなのは間違いない。自分にないものを求めているのだろう。でも漫画やゲームにおいて、特別このキャラクターが好きだというのはあまりない。無論、ビジュアル的な面でいえばこれが好きだというのはあるが、性格的な面でいえばあまり思い当たらないのだ。
FF3の水の巫女エリアが好きだったな。水に沈んでしまった誰もいない世界でただ一人健気に生きていた少女。水のクリスタルを開放するために主人公たちと共に戦い(援護のみだが)、最後には呪いの弓から主人公をかばって死んでしまう。そのあとの物語では一切出てくることもないので、本当に死んでしまったのだろう。清楚と献身を絵にかいたような少女であった。一時期「聖女」ブームが私のなかにあったのだが、思えば水の巫女エリアがそのきっかけであったような気がする。まあなろうの聖女というと最早勇者と同じで名ばかりの役職だけみたいになっているのが多いので、すぐに飽きたのだが。




