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いつからだろうか、私は温かい汁物をこよなく愛するようになっている。豚汁、クリームシチュー、ビーフシチュー、中華スープ、野菜スープ、みそ汁、などなど汁物で嫌いなものが思いつかないほどだ。
そして忘れてならないのがコーヒー、紅茶、お茶だろう。これらのどれかは一日一杯は飲まないと生きていけない体になっている。最近ではもっぱら緑茶を淹れて飲んでいることが多い。きっかけはやかんで沸かした麦茶を熱いままのんだことだろうか。
我が家の主飲料は麦茶であったのだが、それは近くの地下水が出ているスーパーからわざわざ水を汲んできてやかんで沸かすというなかなか手の込んだものであった。正直貧相な舌の私では水道水との違いなどわからなかったが、私の母いわく全然違うということらしい。小学生のころは一日に氷を30個ほど食べて母に叱られたほど冷たいものが好きだった私だが、去年かおととしぐらいから温かいものを好んで飲むようになっていた。麦茶はわざわざ電子レンジで温めて飲んでいたのだから、それは間違いない。
また、我が家にコーヒーメーカーがやってきたことも、私の温かいもの好きに拍車をかけた。簡単につくれておいしいコーヒーにはまった私は、多いと一日2,3杯は飲んでいたのではないだろうか。ただコーヒーにはちょっとした、いや私にとっては大きな問題があった。
それは飲むと胃の調子が悪くなるということだ。コーヒー単体でもそうだが、牛乳と一緒に飲むことを好んでいた私にとってそれは時間に余裕のあるときしか飲めないものになっていた。だから朝出かける前に一服とか、バイト前に眠気覚ましに、とかそういったことはできなかったわけだ。
そんなわけで、なんだかんだとコーヒーを飲む機会が減っていった。それにコーヒーは飲むと息が臭くなるので、コロナ渦によるマスク社会になると少し嫌にもなったのだ。こんなに臭いのかと自覚してしまうと、なおさら飲む気がなくなってくる。そのあと紅茶にはまったのが、お湯を沸かして紅茶を入れるという作業が面倒であまり長続きはしなかった。思い出してほしいのだが、私はとんでもない面倒くさがりなのだ。
そして今ではお茶にまた落ち着いたわけだ。やはりお茶はいい。お腹がいたくなる心配もないし、今は電気ケトルを買ったためつくるのも簡単だ。しかしつかったお茶葉の処理が少し面倒ではある。これからもまた新しいものが好きになるのかもしれないが、おそらく温かい飲み物であることは間違いないだろう。




