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今日は初めての本社出勤だった。
感想としては、こんなんでいいのか? という感じだ。まだ新入りだからだろうけど、あまりにもやることが少ない。そして本社の人は全員優しい。なんかてきとーなことやってたら一日が終わっていた。できればPDCAみたいな感じで目標とか立てたりしたいのだが、そういうのをやる雰囲気もまったくなさそうだ。どうなんだろうこれ。
朱に交われば朱くなるという諺がある。私の友人のように自分の意思を強く貫くことができる人間もいることにはいるが、私は普通の人間なので真っ白な布のように簡単に染まっていく。なのでもし本社の就業環境が少々堕落したものであったら、私もあっという間にそういう人間になっていくことだろう。
ではどうすべきか。こういうときのためにも日記を書いているようなものだ。ここにはしょうもないことも多く記しているが、現状を良い方向に変化させるという主目的は変わらないままだ。正直なところ今の私は『膿』というほどではないという話は以前にもしたような気がする。それではタイトルと矛盾しているではないかと思うのだが。しかし膿であった自分がいたというのは間違いのない事実だ。このタイトルは自戒の念を込めていまでも続けている。
あらゆる物事というのは停滞すれば腐り、黄色く液だれの腐臭を放つ膿となる。それはまるでこの世界の抗いがたい法則として定められているかのようだ。人格、才能、政治、経済、国家に至るまで、すべて停滞は凋落の前身だ。過度な変革はただの混沌をもたらすだけだが、調和というのはバランスのよい変化の上になるものだと思う。だから刺激が足りないと思うならば、自身でそれを探し、自制していくことが何より肝要であると思うのだ。
逆にこれはチャンスであると言える。もし本社の人間が停滞を好む性質であったのならば、そこで変革を呼べる人材が貴重となるだろう。私がそれになることできる可能性が高くなるというわけだ。そう考えるとこの状況も悪いものではない気がしてきた。
まあ今は新人なのだから、絵空事は心の中に留めておいて、まずはしっかり仕事を覚えていくことがものすごく大事だ。基本的なことが疎かなままでは何をなすにも人がついてきてくれないだろう。コンパスと地図の見方が分からない奴をに先導は任せられない。




