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昨日お別れ会を開いてからというもの、この地を離れるのだという実感がでてくるようになった。それと同時にもう自分の責務から解放されたのだという感覚がすごい。言ってしまえば維持していた緊張の糸が切れてしまって今までのようにクソ真面目に働くことができなくなってしまった。いや掃除とかは普通にやっているのだが、いわゆる先輩らしい態度で働けなくなってしまった。
私は一応お店のNO2という立場だったので、とにかく自分がしっかりしなければならいと、なんとなく考えてはいたが、思ったよりもずっと強く考えていたようだ。特にアルバイトさんの前では「口うるさい人」を積極的に演じていた。服装だとか、掃除だとか、そういった小さなことでもけっこうあれこれ言っていたと思う。でも人に嫌われるのが嫌いな私にとって、それはけっこう負担のかかることだ。上司は嫌われてなんぼというが、わかっていても辛いものは辛い。アルバイトの女の子は店長よりも私の方が怖いと言っていた。なんでだよ。
ちょうど今、新しいアルバイトさんが入ってきているのだが、本来なら気合を入れてあれこれ教えていたことだろう。でも今は教えることすら面倒くさいと感じてしまう。勝手に覚えていけよと思ってしまう。教えるのは後輩に任せて、自分は黙々と掃除をするのだ。よくないとは思うのだが、なんかやる気がでない。燃え尽きたというやつなのだろうか。こんなんで四月から気合入れて頑張れるのだろうか。
今のスタンドについてはあまり心配していない。ぶっちゃけ後輩二人はどちらも私よりも優秀だ。凹凸なコンビではあるが、だからこそうまくかみ合っているところがたくさんある。私に代ってくる人も真面目な性格であるらしく、今のスタンドに足りない「厳しい人」の役割はその人がやってくれると期待しよう。最悪の場合は店長もいるし。
一応去年の成績はA評価ということで、本来ならこのままいけば出世コースではあったのだが、キャリアが変わったのでどうなるかは分からない。ものすごい無能だったらどうしよう。また泣く羽目になるかもしれない。泣く羽目になってもいいのだが、それをバネに成長できなければ意味がない。
どうでもいいけどヘアアイロンは髪が短すぎてまともに使えそうになかった。ダメじゃん。しばらくは髪が伸びるまで待っていよう。




