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 今日やっとITパスを申し込んだ。ノーベンでも受かるといわれている簡単な試験であるらしいが、内容を見ている限りそこまで簡単なものだろうかと思うのだ。少なくとも乙4の試験よりは難しいだろう。

 もちろん私としてはITパスの先に基本情報技術者試験の受験を考えているので、できれば満点近くで合格できるように努めなければならないだろう。何事もそうだが、基礎をおろそかにしていると後でとんでもない勘違いをしたり、えらい苦労をするはめになるのだ。まあそうとわかっていて行動に移せる人間なら「将来のために勉強しなさい」という親や先生のアドバイス素直に聞くことができただろう。つまり私はそういう人間ではないので、試験に向けて真面目に勉強するかも危ぶまれるところがある。


 人は元来、学ぶことが好きな生き物だと聞く。というより、知的好奇心という欲求が強い生き物なのだろうと思う。だから覚えろと言われたことを覚える能力自体はしっかりと備わっているが、それらを進んで知ろうとする能力はまた別のものなのだ。

 よく歴史は流れで覚えろと先生がおっしゃっていなかったろうか。つまり、起きた出来事に対応して何が起こったのかを連続的に理解していけということだ。もっといえば、それはストーリーで覚えろということだ。物語というのは連続した場面で構成されるもので、続きが気になるものでもある、少なくとも私にとっては。

 もう一つ、一時期面白い英単語の覚え方をしていた。正確な名前は忘れたが、頭の中に部屋を作って、部屋の中に単語に関連するインテリアや家具を置いておくというものだ。もちろん私はそんな天才の真似はできないので、現実のいろいろな場所にもとからあるものを使ったりしていた。

 例えば「acquaitance」といえば確かあそこらへんの道路に立っている「キングダムハーツのアクア」というキャラクターのことだな。彼女はどこかそっけない印象があるので、関わるとしても友人ではなく「知り合い」のようなものだろうかと。そんな感じで単語の意味に関係する事物を自分の決めた場所にイメージで配置しておくのだ。こうして今も思い出せるのだからその効果はたいしたものだが、いかんせん関連するものを見つけて配置するというのがとても大変だったのですぐやめたのだが。


 上の二つの例でなにが言いたかったのかというと、人は知的好奇心が赴くものほどよく記憶できるのだろうということだ。そして知的好奇心というのは自分のよく知るものに関連する事柄に強く向けられるのではないかということだ。まったく知らない人の恋愛事情より、自分のよく知る友人の痴情のもつれのほうがよっぽど面白そうではないか。

 このことについて考え始めるとまた長くなりそうなので、今日はこのあたりにしておこう。

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