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 なにも書くことがない。

 ないはずもないのだが、こうして毎日何かを書こうと考えていると、こういう風に何も書くことが無い日がでてくる。そういう場合、こうやってテキトウに書き始めるとそのうち何か書くこと出てきたりすることが多い。考えるより、実行した方が早いことの一つは小説であるのだろう。物語の設定など拘りだせばキリがないが、実際に小説を書く中でそれを活かせる機会がそう多くあるわけではない。それはただの作者の拘りであり、読者にとっては正直オマケ程度のものでしかないのだ。必要なのは展開とキャラクターだけだ。

 だから実際に書いているなかで必要に応じて世界を広げていくのが本来のやり方なのかもしれない。今日の朝、剛腕無双ギガンティスの設定を作っていたが、あれもテキトウに書きながら思いついたものを書いただけだ。しかし見返してみれば、意外と今まで考えていたものと遜色ない設定だ。設定なんていっかい考えてしまえば、そこから固まって大きく動かすこともできなくなる。だから、ちょっと考えてどんどん新しいものを作った方がいいものができるのかもしれない。


 じゃあ新しいものを考えよう。前回は敵キャラを考えたので今回は味方キャラだ。私は頭のオカシイ中立キャラを考えるのが好きなので、味方キャラというのもあまり考えたことがなかった。

 どうでもいいが一時期ダークな小説にハマっていたのだ。そのときの設定は今でも覚えているし、私がどちらかといえばハードな小説を好むのもこの頃の影響だと思う。確か娘を助けるために悪魔と契約した主人公の話だった。いや、最初は闇属性の勇者として召喚された主人公という設定だったのか。丁度そのときは『盾の勇者の成り上がり』を読んだ後だったので、初めて小説家になろうに触れた時期であり、一番ハマっていた時期でもある。もう八年前くらいか? ちょっと気が遠くなりそうだ。小説家になろうは最近のコンテンツだと思っていたけど、もう充分長寿コンテンツになってきているな。

 召喚された闇属性主人公から、悪魔と契約した現地の騎士になり、その後追放された聖騎士と設定が移り変わっていたはずだ。あったのは設定だけで実際に書いてはいないが。こう見ると小説家になろうの流行と微妙にリンクしている気がする。

 追放聖騎士は貴族のやっかみを受けて、主人公が返還の儀を行われるところから始まる。聖騎士としての命である聖剣と鎧を国に返上するのだ。小さいころから聖騎士に憧れ、血のにじむような努力で聖騎士になった主人公は実際に夢を叶え、その腐敗を目の当たりにして投げやりな気持ちになる。

 育て親でもある師の下に帰った主人公は、彼に世界を見て回ることを勧められる。ちなみにこの師匠が実はかつて世界を救った異世界転移してきた勇者の隠居姿であったりする。

 聖剣も鎧も持たぬまま、彼は言われるがまま旅に出ることになる。


 右手(して)に聖剣、それは邪悪を切り裂く光。

 左手(ゆんで)に大楯、それは民を守る城壁。


 それは聖騎士を称える歌の一節。

 しかし師は笑っていう。それでは困っている人の手をひけないだろうと。


 右手(して)左手(ゆんで)を、それは我らを結ぶ証。

 左手(ゆんで)右手してを、それは人を救う導き。


 剣も地位も持たぬが、誰よりも騎士たらんとする無手の男の世直しが始まる。


 という感じの物語であった。

 一応タイトルも考えていて『聖式徒手空拳』というタイトルであった。当時少林寺拳法をやっていたこともあって、徒手空拳の物語を書こうと思ったのだろう。

 なんでこんな話を急にしだしたのかという、この物語で最初に仲間になるヒロインキャラのことを話そうと思っていたのだが、思ったよりも大分長くなってしまった。彼女についてはまた後日紹介できたらするとしよう。

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