表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
324/624

23 2/6


 頑張って朝に言ってたことは全部やることができた。

 しかしメルカリは労力に対して費用対効果が少ないような気がする。初めてだったのと扱っている商品がという理由もあるのだろうが。

 フィギュア二つで2600円で販売した。手数料10%取れれて残るのは2340円だ。そこから梱包用の緩衝材(100円)とダンボールを用意して、コンビニで宅急便で送る。今回の運送料はサイズ100で1280円だった。なので実際に手元に残るのは980円ということだ。今回は初めてだったのもあり、用意するのにかかった時間は二時間以上であったと思う。これに加えて購入者とのやりとりなどもあるのだし、商品に瑕疵があった場合はその責任もあるだろう。残業一時間したほうがよくないか?

 皆が思ったより高い値段でフィギュアを売っているなと思っていたけど、十分安かった。ゲーセンでとってこういう手間までかけてくれるとあれば最早慈善業者じゃないか。思ったより早く買い手が見つかったのはこういうからくりであったらしい。


 しかし困った。だからといってミクさんを捨てるというのは躊躇われるものがある。先に私はフィギュアにあまり価値を置かないという話はしたと思う。フィギュアというのは初音ミクの一面性を象っただけのもので、そこに私の求めるものはないのだ。

 しかし「捨てる」という行為には、ただ物を処分する以上の意味がある。それは自ら選択的にそれを「不要」と判断したということだ。例え一面性とはいえ、自分の大切にしてるものを自らの手で価値のないものとして扱う。まるで踏み絵のような苦しみではないか。「必要でないもの」と「不要であるもの」、この二つは似ているよでかなり違うようだ。確かにフィギュアは必要ではないが、私にとって不要なものとは言いがたい。

 これがただの便利グッズとかであれば迷うことなく捨てることができるのだが、ここで取捨を問われているのは私の心であるわけだ。この問題はしばらく保留にしよう。私も値段の相場を見てから、もう少し高めにメルカリに出品してみようか。二回目になれば手際も違うかもしれない。それとダンボール煮詰めなくても緩衝材で包んで紙袋に入れればいいよね、今さらだけど。一番のネックである郵送料がそれで減らせるはずだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ